こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はチェルシーに所属するFWペドロ・ネトについて深堀をしていきます。ウルヴズを長きにわたって牽引してきたネト。キレのあるドリブルが特徴で、ディフェンスラインを切り裂きます。
攻撃関与能力 | ★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★ |
サッカーIQ | ★★ |
身体能力 | ★★ |
そんなネトについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 172cm
【体重】 62kg
【生年月日】 2000年3月9日
【出身国】 ポルトガル
【利き足】 左
【ポジション】 FW
【市場価値】 70億円
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
ラツィオ | コパ・イタリア | 1回 | 2018-2019 |
プレー映像
まずはネトの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのネトの経歴を簡単に振り返りましょう。
SCブラガ下部組織
在籍期間 | 2013-2017 |
2013年にSCブラガの下部組織に入団したネトは10代の頃から頭角を現します。2016-2017シーズンに24試合17得点を記録。圧巻の記録を残したネトは、2017年にSCブラガのBチームに昇格を果たします。
Bチーム昇格後も順調に成長を重ねていきます。チーム合流後すぐに行われたFCポルト戦でさっそくプロデビュー。
その後、わずか一週間という速さでトップチームに合流することになります。
SCブラガ
在籍期間 | 2017-2017 |
出場試合数 | 4試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 0アシスト |
トップチーム昇格後、すぐにゴールを記録するなど、順調な滑り出しかと思われましたが、トップチームでの出場はわずか4試合にとどまりました。
それでも、チームとの契約を2020年まで延長することに合意したネトは、SCブラガでの活躍を目指します。
ラツィオ
在籍期間 | 2017-2019 |
出場試合数 | 5試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
2017年8月に出場機会を求めて、イタリアセリエAを代表するチーム「ラツィオ」にレンタル移籍をします。
出場機会を求めて新天地に移ったものの、現実は甘くはありませんでした。当時、17歳だったネトにはわずか5試合しか出場機会が与えられませんでした。若手としての洗礼を受けた年になりました。
しかし、その5試合でポテンシャルを見抜いたウルヴズ(英1部)が獲得に名乗りを上げます。
ウルヴズ
在籍期間 | 2019-2024 |
出場試合数 | 135試合 |
得点 | 14得点 |
アシスト | 21アシスト |
5年契約でウルヴズに加入したネトは、ウルヴズの中核を担うようになります。当時、ウルヴズを指揮していたヌーノ監督に絶対的な信頼を置かれ、移籍したシーズン(2019-2020シーズン)に44試合に出場しました。出場するのみならず、チームの攻撃を牽引。さらには、5得点4アシストと、プレミアリーグに爪痕を残しました。
その後も、怪我を乗り越えながらも大活躍を続けたネトは、ウルヴズを代表する選手の1人として広く認知されるようになりました。
その活躍が評価され、2022年3月に新たに5年契約を結びます。しかし、2024年の夏の移籍でチェルシー(英1部)から誘いの声がかかると、長きにわたって闘いを共にしたウルヴズに別れを告げます。
チェルシー
在籍期間 | 2024~ |
ネトは7年の長期契約でチェルシーに加入しました。加入直後は適応に苦しみましたが、徐々に存在感を取り戻し、自身の色をピッチで出すようになりました。
代表歴(A代表)
出場試合数 | 14試合 |
得点 | 2得点 |
アシスト | 2アシスト |
プレースタイル
両サイドをこなせるウィンガー。スピード感あるドリブルが持ち味です。チャンスクリエイト能力が長けており、縦突破とカットインの両方を駆使します。縦に突破した際に上げるクロスボールの質は特別に高いわけではありませんが、他の選手と比べてクロスボールを上げる回数が多いため、結果的に多くのチャンスを作り出します。カットインの際のシュート力は目を見張るものがあり、ゴールネットに突き刺すようなシュートを得意としています。
ペドロ・ネトの魅力
【ペドロ・ネトの魅力①:雰囲気のあるドリブルとスピード】
Embed from Getty Imagesネトの推進力を活かしたドリブルは驚異的です。一対一のフェーズに入ると、主にボディーフェイントとシザーズを駆使してドリブルを開始します。そして少しでも相手に隙が生まれると、一瞬のスピードで相手を置き去りにします。
その無駄のないドリブルからは一瞬たりとも目が離せません。
また、ネトは左右どちらでも違いを生み出すことができる選手で、どちらのサイドにおいても効果的な突破を披露します。
逆足の精度が良いわけではありませんが、縦もカットインも選択するため、相手にとっては的を絞りづらく、対応に苦戦している印象です。
【ペドロ・ネトの魅力②:ゴールへの執着心】
Embed from Getty Imagesネトはゴールへの執着心がとても強い選手です。ボール保持の時間帯には効果的な裏抜け、ドリブル、駆け引きなど、ゴールに近づくためのプレーを連続して行います。とくに、裏抜けのタイミングとランニングコースは見事で、相手のディフェンスラインを掻き乱します。
プロ選手であれば執着心が強いことは当たり前ですが、その熱量をピッチ上で表現できる選手は少なく、そう言った意味ではネトのプレーはチームに勢いをもたらします。
また、ボール非保持の時間帯では守備も怠りません。相手の攻撃を防ぐような守備ではなく、「早く攻撃に移りたい」という意志を感じる守備です。そのため、守備自体は荒削りですが、相手の隙をつく守備や相手を邪魔をするプレーなど、相手の嫌がることを徹底的に行えます。
そんな気迫溢れるプレーはネトの魅力です。
【ペドロ・ネトの魅力③:ふりの速いシュート】
Embed from Getty Imagesとにかくシュートモーションがコンパクトで、強烈なシュートを放ちます。イメージとしては、メッシよりもシュートモーションがやや大きく、シュートは強烈、といったところです。
推進力を維持しながら前進を行えるので、その勢いもボールに乗せることができます。年々、守備の強度があがるフットボールに伴い、シュートを打つことの難易度が高くなっています。そのため、ペナルティーアーク付近からシュートを打てる可能性は限りなく低く、打てたとしてもディフレクトすることが多々見られます。
そんな中、ネトのシュートは力強く、誰にも当たることなくゴールに飛んでいきます。それほど、シュートモーションからシュートまでの時間が短いです。
十八番を作らず上へ上へ
ペドロ・ネトの魅力をお伝えしました。
ネトにはこれと言った十八番のプレーがありません。裏を返せばそれは「読みにくい選手」です。ウルヴズ時代から、縦突破もカットインも同じくらいしますし、クロスボールもシュートも同じくらい放ちます。
それは、ゴールへの最短距離を狙う選択肢を常に探っているからであり、個のプレーに執着しないからです。
「この選手と言えば○○」のような選手は多くいますが、ネトのように表現しにくい特徴を持つ選手はそう多くはありません。そういった意味で、試合の流れや展開に応じて自身の色を変化させているのだと思います。
少なからず、ネトのプレー選択はゴールを取るための最短距離です。そんなネトに注目です。
是非ペドロ・ネトの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!