日本時間8月17日 4:00キックオフ
プレミアリーグ【第1節】
マンチェスターユナイテッド VS フラム
の試合について選手評価を行っていきます。
試合結果
MUN | FUL | |
得点者’ | ザークツィー 87’ |
試合会場
オールドトラフォード(Old Trafford)
収容人数
73297人
スターティングメンバー
マンチェスターユナイテッド
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
フラム
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
試合データ
マンチェスターユナイテッド | フラム | |
ボール支配率 | 55% | 45% |
ゴール期待値(XG) | 2.43 | 0.44 |
シュート本数 | 14 | 10 |
枠内シュート | 5 | 2 |
選手採点
GK
1 アンドレ・オナナ(Andre Onana) 7.5点
-昨シーズン好調のオナナを今シーズンも継続。安定したセービングとビルドアップでディフェンスラインを統率。今シーズンも大いに期待。
DF
3 マズラウィ(Mazraoui) 8点
-まさかの移籍数日で開幕戦のスタメンに名を連ねた。ワンビサカに代われるかどうか、新しい価値を提供してくれる選手かどうかが問われる試合だったが、期待以上の活躍。ビルドアップも無難にこなし、上下動も可能な選手。頑張りすぎに注意。
5 マグワイヤ(Maguire) 7.5点
-波のある選手だったが、一昨シーズンにキャプテンを降り、安定するように。今シーズンもある程度は期待できる活躍。デリフトとヨロの加入でお尻に火がついたか。
6 リサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez) 7点
-相変わらずの大活躍とはいかなかったが、昨シーズンの怪我の影響は感じさせない。フラムのトラオレ相手にフィジカル負けしない。判断やマークがおぼつかない場面があったが、徐々に好調になりそう。
20 ダロト(Dalot) 7点
-流石の器用屋。開幕から左サイドバックを任され、及第点の活躍。タッグがラッシュフォードだったこともあり、上下動は少なかったか。ラッシュの動きに依存するしかない故に難しい立ち回り。
MF
18 カゼミーロ(Casemiro) 7.5点
-サウジアラビア方面への移籍が唆され、プレー面への影響を懸念したが、さすがのベテラン。気持ちの揺れを感じさせないプレー連発。この試合はチャンスメイク能力が光った。ただ自慢のスライディングや相手めがけたタックルが不発に終わると、カウンターを食らう機会が増加。
37 メイヌー(Mainoo) 8点
-この年齢でイングランド代表のスタメンに名を連ねるほどの逸材っぷりは今シーズンも健在。スピードがあるわけではないが、細かいボールタッチで相手の逆をつく動きが見事。
7 マウント(Mount) 7点
-チェルシー時代のマウントを見るのはまだ先になりそう。怪我なく安定してプレーできれば好調の流れが来そう。こぼれ球をいち早く狙い、相手を潰す姿から、汚れ役をかってくれてそう。
FW
10 ラッシュフォード(Rashford) 6点
-ユナイテッドの10番としては厳しい評価。後半開始早々のプレスバックは良かったものの、ドリブル、判断、パス、シュート、どれをとってもキレがない。現時点ではガルナチョの方が序列は上。
16 アマド・ディアロ(Amad Diallo) 7点
-プレシーズンの好調ぶりを維持していたものの、ドリブルで相手と対峙する時間は少なかった。左利きながらも縦にも突破できる。
8 ブルーノ・フェルナンデス(Buruno Fernandes) 8点
-相変わらずピッチを縦横無尽に走る。それでいて、判断に迷いがなく正確。契約も2027年まで延長してくれたため、心強い。今シーズンもユナイテッドの心臓になりそう。
交代選手
11 ザークツィー(Zirkzee) 8.5点 🔱
-途中出場で決勝点を決めた。どちらが勝ってもおかしくないような状況で決め切る力は今後も頼もしい限り。得点シーン以外のプレーも見事。掴みどころのない動きはフェルミーノ?ジェズス?を彷彿とさせる。まだまだプレースタイルは未知数。
17 ガルナチョ(Garnacho) 6.5点
-期待値が高い分、この試合に関してはやや物足りなさを感じた。球離れが悪いシーンからカウンターを受けたり、決定機を外すなど、高パフォーマンスとは言えなかった。ただ、ここ最近は、ラッシュフォードよりも守備も攻撃面も貢献度が高くなってきたため、次節スタメンに名を連ねて欲しいところ。
35 ジョニー・エヴァンス(Jonny Evans) 7点
-可もなく不可もなくの活躍。サブでもこのくらい安定していれば頼もしい。若手CBを成長させてほしい。
4 マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligt) 6.5点
-途中交代のため本領発揮とは言えなかったが、フィジカルの強さは垣間見えた。マズラウィと同様に頑張りすぎによる怪我は心配。徐々にチームに慣れていきそう。
39 マクトミネイ(McTominay) 6.5点
-目立った活躍もなかったが、目立ったパスミスなどもなかった。マクトミネイは途中交代から出てきて決勝点を決めることがよくあるため、サブ要因でなら相手に怖さを与える存在。
監督
エリック・テンハグ(Erik ten Hag) 7.5点
-開幕戦で新加入組を使ったこと、0-0の状態でCBを含めたバック陣を2枚変えたこと、その思い切りが結果につながったのが素晴らしい。ただ、ガルナチョのクロスからザークツィーの見事なシュートがなければ、戦術的にフラムを崩せたかどうかは怪しい。自身の戦術を落とし込みやすい元アヤックス勢をうまくコントロールできるかどうかが今後の肝か。
GK
1 レノ(Leno) 8点
-決定機を阻止するビッグセーブ連発。今シーズンも計算できるGK。ビルドアップも無難にこなせるが、ある程度のプレッシャーがかけられると前線にフィードを行っていた。
DF
2 テテ(Tete) 7点
-上下動を多くしていたものの、正確なクロスや決定機に繋がるプレーはできなかった。対峙する相手がラッシュフォードだったこともあり、縦を気にして中への経路を開けていたように感じる。
31 ディオプ(Diop) 7.5点
-バッシーと比べ、地上戦での勝利が多かった。また、ロングパスを有効に使いプレス回避をしていた。
3 バッシ―(Bassey) 7点
-強靭なフィジカルが武器だが、トップのブルーノが1列落ちてプレーするため、バッシーのフィジカルは印象に残らなかった。ビルドアップでは落ち着いたプレーを見せた。だが、ガルナチョの決定機に繋がる軽率なミスをしてしまった。こういったミスを減らせれば、プレミア屈指のCBになれそう。
33 ロビンソン(Robinson) 8点
-サイドバックとしては申し分ない活躍。上下動を多くすることができ、守備対応でも安心感を与えていた。今後はビッククラブが注目するLSBになりそう。
MF
18 アンドレアス・ペレイラ(Andreas Pereira) 7.5点
-フラムで最も怖さを発揮した選手だった。創造的なパスを出せる足元もさることながら、強度の高いプレスをかける献身性も併せ持つ。特にチャンスメイク能力は今後も要注目。
20 ルキッチ(Lukic) 7.5点
-パスの正確性が光った。ビルドアップ時に相手を後ろに背負った状態でも逆をついて前を向く力がある。また、プレスバックからボールをつっついたり、奪取したりとチームに貢献していた。
32 スミス・ロウ(Smith Rowe) 6.5点
-アーセナル時代のようなしなやかなドリブル、綺麗な裏パス、などは見られなかった。移籍初年度ということもあり、完全にはチームに溶け込んでいない。しかし、プレシーズンでの活躍から、今後はチームの要として機能しそう。
FW
11 アダマ・トラオレ(Adama Traoré) 7点
-圧巻のスピードとクロスを上げきる力は今シーズンも期待できる。ただフラム全体が押し込める時間帯が少なかったこともあり、チャンスメイクには至らなかった。
17 イウォビ(Iwobi) 6.5点
-怖さを出せなかった選手。ボックス内に侵入すると足を出しづらい選手だが、ボックス外であればマズラウィの規格内。
9 ムニス(Muniz) 6.5点
-ワントップのポジションに入ったが、ボールを受けるシーンは少なかった。ただ無理の効く選手であるためゴール前では脅威。また、長身ながらも器用な選手のため、この試合も2つのチャンスメイクを記録。23歳と若手のため、成長すればさらに脅威になる。
交代選手
10 ケアニー(Cairney) 7点
-33歳という年齢を感じさせないハードワークをしていた。パスの成功率も94%を記録しており、チャンスメイクも1回行った。ベテランの選手だが、交代選手としての役割をきっちりとこなした。
8 ハリー・ウィルソン(Harry Wilson) 6点
-出場時間は12分。目立った活躍はなかったが、昨シーズンと同様に40試合をこなすことができれば得点とアシストは一定数稼げると思う。
7 ラウール・ヒメネス(Raul Jimenéz) 6点
-ウルブズ時代の活躍からはやや見劣りするが、ゴールへの嗅覚やセンスは健在。フラムに入ってからは途中出場が多いが、昨シーズンの7ゴールを超えられるかが注目ポイント。
6 ハリソン・リード(Harrison Reed) ー
-出場時間が短いため評価無し
28 スタンフィールド(Stansfield) ー
-出場時間が短いため評価無し
監督
マルコ・シウバ(Marco Silva) 7.5点
-タイトな試合運びを終始演出し、どちらが勝ってもおかしくない試合をした。最終的にはユナイテッドのゴールで試合が決まったが、今の人材で戦えることを証明した試合だった。開幕説ということもあり、選手の気合いと体力が満ち溢れていたが、シーズン終盤まで持たせてことができるかがポイント。
試合のワンポイント(landmark)
早速ユナイテッドデビューを飾った選手が3人いました。「マズラウィ」「ザークツィ―」「デ・リフト」です。マズラウィはRSBとしてスタメン出場しました。ワンビサカがいなくなった穴をどう埋めるかが注目されましたが、なんの違和感もなくチームに溶け込み、戦力として十分機能する評価を得ました。ザークツィーに関しては1ゴールを決めただけでなく、ワンタッチプレーで相手をいなしたり、ボールキープ力を見せつけてくれました。デ・リフトは気迫あるディフェンスを見せ、今後の活躍に期待が高まります。この3人の新戦力が将来的にユナイテッドで活躍することは間違いありません。そういった期待感がオールドトラフォードを包み込み、ユナイテッドの選手たちの背中を後押ししました。