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【アマド・ディアロ】のプレースタイルと経歴は? 成長が止まらない小さなレフティーの魅力とは

こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。

今回はマンチェスターユナイテッドに所属するFWアマド・ディアロについて深堀をしていきます。アタランタから若くしてユナイテッドの一員となったディアロ。移籍当初は、移籍金に見合った活躍をすることができず、トップチームでの序列は低下傾向にありました。しかし、2023-2024シーズン後半から能力が開花。さらに2024-2025シーズンにアモリム監督が就任して以降、見事にウィングバックに適合しました。

攻撃関与能力★★★
守備貢献能力★★★
サッカーIQ★★
身体能力★★★

そんなアマド・ディアロについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。

基本情報

【身長】 173cm

【体重】 72kg

【生年月日】 2002年7月11日

【出身国】 コートジボワール

【利き足】 左

【ポジション】 FW

【市場価値】 35億円

主な獲得タイトル

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クラブ/代表大会名獲得回数獲得年度
マンチェスターユナイテッドFAカップ1回2023-2024
レンジャーズスコティッシュカップ1回2021-2022
アタランタ U-19スーパーカップ・プリマヴェーラ1回2019-2020
カンピオナート・プリマヴェーラ11回2019-2020

プレー映像

まずはアマド・ディアロの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。

これまでの経歴

2024年現在までのアマド・ディアロの経歴を簡単に振り返りましょう。

アタランタ下部組織

在籍期間2015-2019
出場試合数6試合
得点1得点
アシスト3アシスト
※U-19での成績

コートジボワールのアビジャンに生まれたディアロ。10歳の時に家族とイタリアに移住します。そして2015年にアタランタの下部組織に入団しました。アタランタの下部組織で約4年プレーした後に、トップチームから昇格の声がかかります。

アタランタ

在籍期間2019-2020
出場試合数5試合
得点1得点
アシスト0アシスト

アタランタ(イタリア1部)でのトップチームデビューは2019年10月のウディネーゼ戦でした。結果的に、2019-2020シーズンは5試合に出場し、シーズンを終えました。

2020年にディアロのポテンシャルに目を付けたマンチェスターユナイテッド(イングランド1部)が獲得に名乗りを上げます。移籍金は3700万ポンド(約50億円)でした。

マンチェスターユナイテッド下部組織

在籍期間2020-2022
出場試合数5試合
得点6得点
アシスト4アシスト
※U-23での成績

マンチェスターユナイテッド移籍後は、トップチームではなく、下部組織でのプレーがメインとなったディアロ。そんな中、トップチームの怪我人増加などの影響で、2021年2月に行われたFAカップのウェストハム戦でベンチメンバーに召集されると、同月のヨーロッパリーグでは83分から投入され、トップチームデビューを飾りました。その後も、不定期的にトップチームでの活動があり、トップチームでの成績は9試合1得点1アシストでした。

一方の下部組織ではまずまずの存在感を放ちましたが、2022年にトップリーグでの出場機会を求めてレンジャーズFC(スコットランド1部)にレンタル移籍をします。

レンジャーズFC

在籍期間2022-2022
出場試合数13試合
得点3得点
アシスト1アシスト

レンジャーズではおよそ半年間のプレーとなりましたが、13試合に出場し、3得点1アシストと、満足のいく新天地での活躍となりました。続く2022-2023シーズンはサンダーランドAFC(イングランド2部)にレンタル移籍をします。

サンダーランドAFC

在籍期間2022~2023
出場試合数42試合
得点14得点
アシスト4アシスト

サンダーランドではディアロの特徴がぴったりフィット。シーズン終えて42試合14得点4アシストと、ウィンガーとしての得点力にさらに磨きをかけました。

マンチェスターユナイテッド

在籍期間2023~
出場試合数12試合
得点2得点
アシスト1アシスト
※2023-2024シーズン成績

イングランド2部で通用することが証明されたディアロは、2023年からマンチェスターユナイテッド(イングランド1部)に復帰します。テンハグ体制のもと、再びプレミアリーグの舞台に立ちましたが、チームの低調なパフォーマンスに巻き込まれ、ブレイクとはいきませんでした。

しかし、2024-2025シーズンからルベン・アモリム監督が就任すると、3-4-2-1のウィングバックとしてスタメン起用。チームの上り調子に呼応するかたちでディアロも本来の科輝きを取り戻しました。

代表歴(A代表)

出場試合数5試合
得点1得点
アシスト0アシスト
※2024年12月時点

プレースタイル

左利きの選手で、右ウィングと右ウィングバックで起用可能。高い足元の技術と献身性を併せ持ちます。攻撃時には細かいタッチで仕掛けることを得意とし、縦突破からのクロスやカットインからのシュートのどちらも同クオリティにこなします。また、チェックの動きでマークを外すことが上手く、サイドに張りながらボールを受け、チームに時間を与えてくれます。守備時には持ち前の献身性を活かし、ピッチを走ります。特に、相手の足元に収まっているボールをつつくことが得意で、そこから何度もチャンスシーンを生み出しています。

アマド・ディアロの魅力

【アマド・ディアロの魅力①:ブレない体幹】

ディアロは小柄な選手ですが、フィジカル勝負に苦手意識はありません。強い体幹があるからです。その姿勢からも体幹の強さがうかがえますが、ディアロのドリブルやシュート、プレスのあらゆる場面でその体幹の強さを見ることができます。

ドリブル時には身体の中心に軸を置きつつ、腰から下の力強い動作で相手を揺さぶります。揺さぶった後の立ち直りが早いため、一度相手がフェイントに引っかかってしまえば、その逆を難なく突くことができます。シュートは、この体格から放たれるシュートとは思えないほど力強く、強烈です。また、巻きのシュートを得意としていますが、身体の芯でボールを捉えているため、迫力ある巻きのシュートが放たれます。プレスをする際にも体幹の強さが活きてきます。小柄な体格ながら相手との接触を嫌わないディアロは、積極的にプレスを仕掛けます。その際、相手はボディーフェイントや意表を突くパスなど、身体の重心をぶらすような仕掛けを、ビルドアップや一対一に必ず持ち込みます。しかし、ディアロにとってこれは好都合。左右への揺さぶり、イレギュラーなパスなど、瞬発力のほかに体幹の強さが求められるシーンでは、ディアロの「ブレない体幹」が役立ちます。結果的に、前線でのボール奪取に繋がり、ユナイテッドの十八番であるカウンターへと移行できます。

【アマド・ディアロの魅力②:想定以上のプレススピード】

ディアロの前線からの守備は非常に効果的です。元々、チームのためによく走り、身体を張れる選手ですが、守備においてはそれがより際立ちます。そして、他の選手とは違う奪い方が特徴的です。

前線でのボール奪取というと、「相手のパスミスやドリブルミス」が大半です。特に、ビルドアップ時においては、数々のプレッシャーがかかる中、的確に状況を把握し、的確な判断を下さなければいけません。反対に、一瞬の迷いが命取りになります。したがって、ビルドアップのボールを奪う大半のパターンが「相手のミス」からになります。

しかし、ディアロは味方のプレッシャーが上手くかかっていない時によくボールを奪取します。相手に有利な選択肢が多くあるときにもかかわらず、ボール奪取に成功するのです。世界の前線での守備に注目してみても、ディアロのような奪い方をしている選手はごく僅かなように思います。

その秘密は「想定以上にディアロが早いこと」にあります。もちろん、相手選手はディアロを意識しながら周囲を確認し、パスを出そうとしています。この時、ディアロのスピードも想定したポジショニングをしているはずです。

しかし、ディアロのスピードはそれを上回ります。そのため、ディアロにボールをつつかれ、カウンターに移行されてしまいます。それほど、ディアロの出足は素早く、まるで韋駄天(いだてん)を見ているかのようです。

【アマド・ディアロの魅力③:細かなタッチのキレキレドリブル】

ディアロのドリブルはタッチ数が多く、細かな進路変更で相手を揺さぶります。その姿は、サラーやメッシのドリブルに近いように見えます。

相手と正対した位置からでも細かくボールに触れて相手の重心をずらしていきます。派手な足技を使うことはありませんが、相手のギャップを突っ切ったり、密集から難なく抜け出したりと、興奮と驚きを提供してくれます。また、体幹が整っているため、相手のアクションに対するリアクションも早く、ドリブルの際にも応用されます。相手が足を出したタイミングでもうワンタッチ加えて進路変更、身体をぶつけてきそうなタイミングでもうワンタッチ加えてスピードアップなど、相手に応じたドリブルが巧みです。

この先の未知数さ

アマド・ディアロの魅力をお伝えしました。

アモリム監督の就任によって更なる活躍が期待できるディアロ。持ち前の献身性と攻撃力を武器に、ぴったりとウィングバックに適合しています。

しかし、ユナイテッドでは1シーズンを通して戦ったことはなく、プレー強度やプレークオリティをどれだけ維持できるかは未知数です。この大事な時期に、ディアロがどれだけのものを魅せるか、どれだけのサポーターを歓喜させるかが重要です。そしてそれにより、今後のディアロのフットボール人生が大きく左右されるでしょう。

是非アマド・ディアロの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!

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