日本時間8月24日 20:30キックオフ
プレミアリーグ【第2節】
ブライトン&ホーヴ・アルビオン VS マンチェスターユナイテッド
の試合について選手評価を行っていきます。
試合結果
MUN | BRA | |
得点者’ | アマド・ディアロ 60’ | ウェルベック 32′ |
ジョアン・ペドロ 90+5′ |
試合会場
アメリカンエクスプレススタジアム(American Express Stadium)
収容人数
31537人
スターティングメンバー
ブライトン
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
マンチェスターユナイテッド
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
試合データ
ブライトン | マンチェスターユナイテッド | |
ボール支配率 | 48% | 52% |
ゴール期待値(XG) | 2.09 | 1.43 |
シュート本数 | 14 | 11 |
枠内シュート | 5 | 4 |
選手採点
GK
23 スティール(Steele) 7.5点
-正確なフィードが目立った試合。プレッシャーがかかった状態でも落ち着いてボールを扱うことができ、攻撃の起点にもなった。ロングボールの正確性は相手GKオナナと同様の75%。
DF
34 フェルトマン(Veltman) 7.5点
-ベテランらしく安定したプレーを披露。ラッシュフォードとの一対一での対峙場面はほとんどなく、スピード勝負などは仕掛けられなかった。ただ、ラッシュフォードが中に入り、空いたスペースにダロトが張った場合のマーキングには苦労したか。
29 ファン・ヘッケ(van Hecke) 8点 🔱
-ディフェンスラインの要になっていた。スピードのある選手のため、カバーリングが見事。また、タックルも安定しており、ユナイテッドの攻撃陣を苦しめた。
5 ダンク(Dunk) 7点
-ディフェンスを統率し、自らの闘志をチームに伝えた。ファンヘッケとスティールとのビルドアップでは危ないシーンも作ったが、デ・ゼルビ時代のプレス回避能力を応用し、回避を成功させた。やや判断が鈍いところもあるため、今後は注意が必要。
41 ヒ―シェルウッド(Hinshelwood)) 7点
-19歳という年齢ながら落ち着いたプレーを披露。パス、ドリブルに関しては無難な選択をとっていたが、上下動をして味方をサポートし、守備時には必ず守り切るという気合が見られた。
MF
6 ミルナー(Milner) 7.5点
-ブライトンのベテラン枠としてチームを牽引。ピッチを縦横無尽に駆け回り、チームを支えた。若手が多くいるブライトンにとって貴重な存在。今シーズンもまだまだ走れる。
11 ビリー・ギルモア(Billy Gilmour) 7.5点
-後方からのパスを前線に届ける仕事をこなしつつ、ロングボールでサイドチェンジも行った。また、機動力を活かした全線へのランニングは効果的だった。
FW
9 ジョアン・ペドロ(Joao Pedro) 7点
-トップ下での起用だったが、一列降りてボールを受けたり、カゼミロとメイヌーの間に顔を出すなど、ブライトンにリズムを生み出した。その中で、95分に決めたゴールは9番らしいゴールへの嗅覚を見せたゴールだった。しかし、全選手でボールタッチの数が最も少ないことから、もう少し関与できると活躍の場が広がる。
17 ミンテ(Minteh) 7.5点
-ボールを持った時の怖さはブライトンで最もあった。裏へのパスが長めであっても、諦めない姿勢を見せ、スピードで追いついていた。ダロトにとってミンテのスピードと躍動感は脅威だった。
22 三苫 (Mitoma) 7点
-マズラウィとマグワイヤの間をつくボールを通し、アシストをマーク。2試合連続で結果に絡む活躍をしており、今シーズンも三苫の活躍に期待が高まる。ただ、新加入組であるマズラウィに対して勝負を挑むシーンが少なく、セーフティな判断をしていた。
18 ウェルベック(Welbeck) 8点
-CBにとっては厄介な選手。1ゴールを決めた。足元、スピード、高さがあるわけではないが、それらの平均値が高い。マークを外すタイミングや、ゴールに飛び込むタイミングは随一。
交代選手
20 カルロス・バレバ(Carlos Baleba) 7.5点
-ブライトンの今後を背負うであろう選手。そんな期待感を持たせた。背丈はないが、非常に筋肉質な肉体は相手を寄せ付けない。また、ボールを前線に運ぶ力に長けており、後半からの投入にユナイテッドは手を焼いた。
10 エンシーソ(Enciso) 7点
-全盛期を取り戻す活躍とはいかなかったが、ペナルティアークでシュートモーションに入ると脅威を感じる。交代選手として、ピッチを走り回り、前線からの守備に貢献した。
14 ジョルジニオ・ラター(Georginio Rutter) 6.5点
-途中交代で8分ほど出場。2列目からの飛び出しを試みていた。また、スピード感を持って相手を交わす能力は高い。
26 ヤシン・アヤリ(Yasin Ayari) 6点
-印象に残るプレーはなかった。20歳と若手のため、ブライトンデどのように育つか注目。
24 アディングラ(Adingra) 7.5点
-途中交代で8分ほど出場。相手を3人引きつけてのクロスボールはお見事。決勝点となる1点のアシストを記録した。独りよがりなプレーにはしることなく、ファーサイドを観られたのはさすが。今後もブライトンを牽引する1人。
監督
ファビアン・ヒュルツェラー(Fabian Hürzeler) 8点
-交代選手に結果を出させたこと、それまで生きてこなかったジョアン・ペドロを交代せずに結果を出させたこと、それらは非常に評価できる。拮抗した試合展開で選手の変えづらさはあったが、そのタイミングで20歳のバレバとエンシーソを投入したこともユナイテッドには効果的だった。これらの若手を今後も満遍なく使うことができれば、ヒュルツェラーのもとでビッグネームが生まれるかもしれない。
GK
1 アンドレ・オナナ(Andre Onana) 7.5点
-1節に引き続き安定したプレー。この試合では特にビルドアップが際立った。ロングボールの精度や判断に磨きがかかっており、ブライトンのハイラインには有効なフィードも見られた。
DF
3 マズラウィ(Mazraoui) 6.5点
-対三苫を強いられたが抜かれるシーンはなかった。ただ1失点目のシーンでは三笘に早い段階で寄せられたらベストだった。また、そのシーンでは手が大きく上に上がっていたため、今後はハンドにも気をつけたい。
5 マグワイヤ(Maguire) 6点
-以前よりは安定はしているが、1失点目のシーンではクロス対応に難があった。身体を投げ出してでも背後にボールを通らせてはいけなかった。また、スライディングでギリギリの対応を迫られるシーンが何度かあったが、勝率は50%といったところか。
6 リサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez) 6.5点
-個人でのビルドアップ、守備対応、いずれも問題はなかった。ただ、1失点目のシーンでは早い段階で自分のマークを捨てる判断が必要だった。
20 ダロト(Dalot) 7点
-安心感を持ってみられる選手に成長した。本職はRSBながらも、左足を使ったクロスやビルドアップは見事。ラッシュフォードが中に入ればダロトは外に張ってボールを受けるなど、流動性のある動きも見せていた。
MF
18 カゼミーロ(Casemiro) 7点
-ボール奪取能力は健在。カウンターを仕掛けられた際もきっちりプレスバックを行い、味方を助けていた。攻撃の起点になるシーンが何度かあったが、やや判断が遅いシーンも見られた。
37 メイヌー(Mainoo) 7.5点
-ボールをこねる能力が光った。ビルドアップでの安定感、前への持ち運び、それらが試合ごとに良くなっている。守備対応も良く、プレスバックからボールを奪うシーンが何度も見られた。
7 マウント(Mount) 7点
-ギルモアのコースを消しながらプレーをしていたこともあり、やりずらさはあったと思うが、ハードワークしていた。前半での交代は怪我予防か。過小評価されがちだと思うが、前線からのプレスには欠かせない選手の1人。
FW
10 ラッシュフォード(Rashford) 5.5点
-スタメンである必要は感じない。オナナからのロングフィードがピンポイントであるにも関わらず、手を広げてより良いボールを要求するなどしており、がむしゃらに頑張る姿が消えてしまった。守備対応ではプレスバックはするものの物足りなさを感じた。
16 アマド・ディアロ(Amad Diallo) 7.5点
-やはり今シーズンはこの男に期待がかかる。ゴールを決めたシーンもそうだが、相手に足を出させない独特の間合いを持つ。それだけでなく、この試合はプレスバックからボールを奪うシーンが多くあり、献身性も評価できる。
8 ブルーノ・フェルナンデス(Buruno Fernandes) 7点
-ブルーノらしさはあまり出ない試合だった。とはいえ1トップの位置から中盤に降りてきてゲームメイク。前線からのプレスも滞りなく頑張り、チームの潤滑油として機能していた。
交代選手
11 ザークツィー(Zirkzee) 6.5点
-ボールタッチやボール捌きに関しては期待が高まる。しかし体力面、プレー強度面に不安がありそう。自陣からのカウンターシーンでも上がりきることができず、カウンターが停滞してしまった。今後はプレミアのスピードと強度に慣れていく必要あり。
17 ガルナチョ(Garnacho) 6.5点
-一対一での間合いは怖いのもがあった。しかし決定的な仕事をするまでには至らない。1節と同様に途中交代で入ってきたが、スタメンで出場させたほうがよさそう。野心に満ち溢れている様子ではあるため、今後の爆発に期待。
4 マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligt) 6.5点
-無難な活躍。途中交代だったが遜色なくチームに馴染んだ。高さを活かしてヘディングで勝ったり、フィジカルを活かして身体をぶつけるシーンは迫力がある。マグワイヤと似た体型だが、スピードがあるため今後は台頭してくるだろう。
39 マクトミネイ(McTominay) 6.5点
-優しいボールタッチから何度かカウンターの起点にはなっていた。しかし、決定的な仕事をすることはできなかった。2失点目は完全にボールウォッチャーになり相手に点を与えてしまった。
監督
エリック・テンハグ(Erik ten Hag) 6.5点
-前線からのプレスを仕掛け、前線での奪取に挑んだ。前半はマウントとブルーノが相手中盤選手を消していたため、前線で奪えるシーンが何度かあった。しかし後半になってマウントをザークツィーに変えたところで、この戦術はやや機能しなくなった。ブライトンにボールを持たれるシーンが増え、最終的には人を変えて解決しようと試みたが失敗。シティのように人が変わってもそれを感じさせないサッカーができる、という感じはしない。
試合のワンポイント(landmark)
前半はブライトン、ユナイテッド互いに前線からのプレスが効いていた。ブライトンは抜け道を探すことに苦労した。それはブルーノのコース限定から始まり、その一列下でマウントがハードワークをしていたから。その上、守備強度の下がる左サイドにもマウントが助けにいっていた。その後、後半頭からマウントに代わってザークツィーを投入。1節での活躍があるザークツィーには期待が高まった。しかし、守備強度の面でザークツィーはマウントに大きく劣った。前半のマウントの役割を引き継ぐことができず、ブライトンの抜け道が多く作られた。その結果として、後半からはオープンな試合になった。