日本時間9月1日 21:00キックオフ
プレミアリーグ【第3節】
チェルシー VS クリスタルパレス
の試合について選手評価を行っていきます。
試合結果
CHE | CRY | |
得点者’ | ジャクソン 25′ | エゼ 53’ |
試合会場
スタンフォードブリッジ(Stamford Bridge)
収容人数
39298人
スターティングメンバー
チェルシー
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
クリスタルパレス
3-4-2-1
「出典:LINEUP11」
試合データ
チェルシー | クリスタルパレス | |
ボール支配率 | 63% | 37% |
ゴール期待値(XG) | 2.37 | 0.54 |
シュート本数 | 13 | 9 |
枠内シュート | 7 | 3 |
選手採点
GK
1 ロベルト・サンチェス(Robert Sánchez) 6点
-無難にこなした試合。可もなく不可もなくのプレーだったが、サンチェスの強みであるセービングが活きる機会もほとんどなかった。
DF
27 ギュスト(Gusto) 7点
‐74分までプレー。攻撃時は中盤に入ってプレーするなど、器用ぶりを見せた。ただ、シティのストーンズやアーセナルのジンチェンコのように中盤として活躍できる、という感じはしない。
29 フォファナ(Fofana) 7点
-チェルシーの砦として活躍。コルウィルとともにマテタの扱いに苦労したが何とか抑えた。また、前線へのフィードも正確だった。この調子を維持、もしくは向上させられればチェルシーとしてはうれしい限り。
6 コルウィル(Colwill) 6.5点
‐フォファナとともに中央をカバー。マテタに身体を寄せるも、ファールになってしまったり、身体で押されるシーンが何度か見られた。まだまだむらはありそう。
3 ククレジャ(Cucurella) 6.5点
-ムニョス、クラインサイドの攻略には苦戦した。ネトの単独突破が目立ったサイドだったため、ククレジャの強みである運動量を活かした上下動が少なかったか。
MF
25 カイセド(Caicedo) 8点 🔱
-中盤のつぶし役として機能。相手のカウンターの芽をつぶした。前節のコンディションからは一段階あがっているため、本来のカイセドを見られる日は近い。
8 エンソ・フェルナンデス(Enzo Fernández) 8点
-この人はやはりボランチが最適解。前節は一列前での起用となり、活躍することができなかったが、この試合では機動力を活かして多くの場面に顔を出していた。また、チェルシーのパスの配給役を担い、攻撃の起点にもなっていた。
20 コール・パーマー(Cole Palmer) 7.5点
-ボールのもらい方が光った試合。トップ下の位置から少し下がったところでボールを受ける際も、相手との距離感に応じて前を向くか、シンプルにボールを下げるか、していた。アシストも記録した。
FW
11 マドゥエケ(Madueke) 7点
-ボールを持つと怖い選手であることは間違いない。この試合でもパレスの選手をズルズルと下げさせるようなドリブルは見せた。しかし、大事な数字を残せなかった。もう一伸びするかどうかは数字次第か。
7 ネト(Neto) 6点
-やや空回り気味だった。ウルヴズ時代のキレキレのドリブルをしたい気持ちは伝わってきたが、状況判断と肝心なキレがなかった。少しずつフィットしていけばいいが、人員が飽和するチェルシーでの定位置確保は苦戦するだろう。
15 ニコラス・ジャクソン(Nicolas Jackson) 7点
-1ゴールを記録。気の利くプレーを見せた。一列降りて潰れながらボールを受け、攻撃を活性化させた。チェルシーでのFWはこの人で決まりか。
交代選手
14 ジョアン・フェリックス(Joao Félix) 6.5点
-58分からの出場。フェリックスらしいインサイドで少しずつ相手に近づいていくドリブルや、パスの配給面でやや違いを生み出した。
10 ムドリク(Mudryk) 6.5点
-74分からの出場。ネトのようにテクニックがある選手ではないが、間違いなく世界一流のウィンガー。ただ、チェルシーではいまだに本領を発揮できていない。
18 エンクンク(Nkunku) 6点
-86分からの出場。目立ったシーンはなかった。ポジションを色々試して、自身に合う場所でのプレーが望ましい。
監督
エンソ・マレスカ(Enzo Maresca) 6.5点
-エンソ・フェルナンデスを前節から一列下げたこと、調子の悪い選手をサブに置いたこと、などは大いに評価できる。ただ、攻撃的な人員がたくさんいる中で、いまいち攻撃の爆発力が発揮されない。この試合も中盤の二人が機能しなければ、どちらに転んでもおかしくない試合だった。今後は攻撃のバリエーションを増やせるかどうか、それを機能させられるかどうかが注目ポイント。
GK
1 ヘンダーソン(Henderson) 8点
-セーブを6回し、その中でもビッグセーブを何度か見せた。パレスの勝ち点を拾った立役者として評価できる。もともとポテンシャルが高いため、コンディション次第では代表の座を確保するかもしれない。
DF
17 クライン(Clyne) 6.5点
‐目立った活躍はなかった。ただ、守備での貢献は及第点といった感じ。
6 グエイ(Guehi) 7点
-3バックの中央を守った。ジャクソンの扱いには苦労したが、ファールもうまく使って止めていた。
26 リチャーズ(Richards) 6.5点
‐クライン同様に目立った活躍はなかった。年齢も24歳と若いため、まだまだこれからの存在。
MF
12 ムニョス(Munoz) 7.5点
-上下動を繰り返し、攻守ともに貢献。チャンスとなるクロスボールをあげ、パレスの攻撃を後押しした。
20 ウォートン(Wharton) 7.5点
-かなり評価できる試合だった。守備時でのボール奪取はもちろんのこと、ディフェンスラインからボールを受けてパスを配給するなど、攻守にわたって目立っていた。20歳で左利きでパレスを牽引しているその風貌は、ビッグクラブからの視線を集めている。
19 ヒューズ(Hughes) 6.5点
-汚れ役を担っていた。さすがのベテランといった感じ。攻撃のアクセントになることはなかったが、パレスとしては頼もしい存在。
3 ミッチェル(Mitchell) 6点
-タイミングがあれば攻撃に参加したが、それ以外のシーンでは定位置からそこまで動くことはなかった。押し込んでいる際はサイドに張ってリチャーズの上りを待つなど、能動的にボールを受けに行くシーンは少なかった。
18 鎌田大地(Kamada Daichi) 7点
-試合開始から数十分は試合に溶け込むことに苦労した。ディフェンスラインからの縦パスや、中盤選手からの横パスを受けると、相手に捕まるシーンが目立った。しかし、後半からはパレスの攻撃を牽引。パスの出しどころ、タイミング、随所に鎌田らしさを光らせた。
10 エゼ(Eze) 7.5点
-1ゴールを記録。落ち着いたシュートだった。オリーセが退団した今、エゼにかかる期待は大きい。試合全体を通してはボールを受けさえすれば怖さを発揮できる。
FW
14 マテタ(Mateta) 7点
-チェルシーの守備陣を苦労させた。フィジカルを活かしてボールを正面から受けに行きファールを誘うなど、パレスに時間を与えた。得点こそなかったが、今のパレスにはなくてはならない存在。
交代選手
28 シェイク・ドゥクレ(Cheick Doucouré) 7点
-50分からの出場。守備時のボール奪取、攻撃時での持ち運びに貢献。かなり推進力と体力があるように見えたため、前半からの起用も面白そう。
7 イスマイラ・サール(Ismaila Sarr) 6点
-69分からの出場。ワトフォード時代よりも身体が大きくなった。元々はウィンガーの選手だったが、この試合ではセンターフォワードとして出場。サールのドリブルでの突破は見られなかったが、今後は期待できそう。
15 シュラップ(Schlupp) 6.5点
‐88分からの出場。すっかりベテラン枠になった。ただ、推進力をもって相手に挑む姿勢は健在で、交代選手としてはまだまだ活躍できる。
監督
オリヴァー・グラスナー(Oliver Glasner) 6.5点
-ディーン・ヘンダーソンなどの活躍でゴールは1点しか許さなかった。そのうえで、ロングボールを多用するのではなく、しっかりと下からつないでいくサッカーを見せた。チェルシー相手にリスキーな試合運びのように感じられたが、その辺はしっかり落とし込まれていた。人を変えるタイミングなどはベストだった。
試合のワンポイント(landmark)
この試合はチェルシーの中盤2枚が活躍しました。エンソ・フェルナンデスとカイセドです。得点を決める、シュートを打つ、など目立つような活躍はありませんでしたが、チェルシーの攻撃と守備を中盤ポジションから支えました。分けるなら、攻撃をエンソ・フェルナンデスが、守備をカイセドが牽引しました。エンソは3列目から試合を作り、主に配給面でチェルシーの原動力となりました。パスミスなども少なく、縦パスもロストをしづらいタイミングでいれます。そのため、チェルシーの攻撃を続けさせるだけでなく、相手のカウンターの糸口をもつぶします。一方のカイセドはボール奪取、セカンドボールの回収に躍動しました。過去にチェルシー中盤の代表格だったエンゴロ・カンテに最も近い選手だといえます。この二人が暗躍したおかげでチェルシーはボール保持率でも上回り、シュート本数も上回ったといえます。中盤にはラヴィアという選手もいるため、選手起用が難しいポジションです。今後は人選にも注目が集まります。