こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はトッテナムに所属するDFクリスティアン・ロメロについて深堀をしていきます。ロメロはレッドカードを受けることで有名な選手で、そのタックルは「プレミアリーグらしい深さ」と「南米らしい激しさ」を兼ね備えています。見ているとヒヤヒヤする場面も多い選手ですが、トッテナムのハイラインディフェンスには欠かせない存在です。
そんなロメロについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 185cm
【生年月日】 1998年4月27日
【出身国】 アルゼンチン
【利き足】 右
【ポジション】 DF
【背番号】 17
【市場価値】 8100万ユーロ
主な獲得タイトル
トッテナム
Jリーグワールドチャレンジ:1回 (2024)
アルゼンチン代表
コパ・アメリカ:2回 (2024・2021)
ワールドカップ:1回 (2022)
CONMEBOL-UEFAカップ・オブ・チャンピョンズ:1回 (2022)
プレー映像
まずはロメロの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのロメロの経歴を簡単に振り返りましょう。
アトレティコベルグラーノ [2016-2018]
出場試合数 | 19試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
ロメロは地元ベルグラーノにある「アトレティコベルグラーノ」でトップチームのキャリアをスタートさせました。
コパ・スダメリカーナ2016という南米サッカー連盟主催の国際大会に出場すると、若手有望株として世界に認知されるようになりました。
ジェノア[2018-2020]
出場試合数 | 60試合 |
得点 | 3得点 |
アシスト | 3アシスト |
2018年7月にジェノア(イタリア1部)に移籍が発表されました。移籍後すぐに出番をもらい、1年目からリーグ戦27試合に出場。その活躍ぶりも見事で、翌年にユヴェントスへの移籍が発表されます。移籍金は推定2600万€でした。
2019-2020シーズンはユヴェントスに籍を置きながら、ジェノアにレンタル移籍をします。
このシーズンもセリエA30試合に出場し、スタメンとして存在感を放ちました。
アタランタ[2020-2021]
出場試合数 | 42試合 |
得点 | 3得点 |
アシスト | 4アシスト |
2年間所属したジェノアに別れを告げ、イタリアの古豪アタランタ(イタリア1部)にレンタル移籍をします。契約は2年でした。
この時期、アタランタはセリエAで勢いのあるチームで、チャンピオンズリーグに出場する年でした。クラブとしてはグループリーグ敗退に終わりましたが、ロメロは7試合1得点1アシストを記録。欧州全土にその名を広めました。同年、リーグの最優秀ディフェンダーに選出されています。
2021年、アタランタはロメロの買取オプションを行使し、1600万€でロメロを獲得しました。それと同時にトッテナム(英1部)へのレンタル移籍が実現します。
トッテナム[2021-2025]
出場試合数 | 98試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 1アシスト |
2021年8月の夏移籍でトッテナムにレンタル移籍を果たしたロメロ。早速、プレミアリーグ22試合、欧州カップ戦8試合に出場するなど、トッテナムDFとして存在感を示します。
その翌年の2022年8月には5000万€の買取オプションが行使され、ロメロはトッテナムに籍を置くことになりました。5年契約でした。
それ以来、プレミアリーグのプレー強度に適合し、トッテナムのハイラインディフェンスを支えるなど、チームの中心的人物として成長を遂げました。
プレースタイル
激しいプレスが持ち味のCB。出身がアルゼンチンということもあり、南米らしい深いタックルでボール奪取を試みます。カードをもらう回数が多い分、危険で無謀なタックルが多い印象を持たれがちです。しかし、タックルの質やタイミングなどは熟練しており、最後まで身体を張ることができます。カード枚数が多いのは、もちろんロメロ自身の気性面もありますが、インターセプトを狙う回数が他の選手よりも多いため、
・タックルに勢いがついている
・入れ替わりを避けるために止めきる
・ハイラインディフェンスのしわ寄せで汚れ役を買って出ている
ということが考えられます。また、ハイラインのディフェンスを試合開始から終わりまで保つことができるほどにスタミナがありスピードがあります。スピードに関しては、相方のファン・デ・フェンと比較しても遜色ないほどです。
クリスティアン・ロメロの魅力
【クリスティアン・ロメロの魅力①:強烈なタックル】
Embed from Getty Imagesロメロのタックルの「激しさ」「深さ」はプレミアリーグトップクラスです。
自身のスタイルとして、インターセプトでのボール奪取を得意としているため、相手選手の背後から強烈な勢いで向かっていきます。それに気づいた相手選手はボールを隠そうとしますが、ロメロの勢いは止まりません。
カード枚数が多い理由はそこにあると思いますが、確実に相手攻撃の起点を潰してくれるため、チームとしては頼れる男です。
また、自陣深い位置までボールを運ばれた際の「シュート間際」でのタックルにも注目です。誰よりも勢いがあるスライディングで止めに入ります。そのプレーっぷりはゴールを割らせまいとする情熱を感じさせます。
【クリスティアン・ロメロの魅力②:鋭い読み】
Embed from Getty Images強烈なタックルの前段階に「ロメロの鋭い読み」があります。
中継映像を見ていると、相手のカウンターの起点となる選手に対して、画面外からロメロが走りこんでタックルを仕掛けます。まさに理想のインターセプトです。
また、インターセプトが狙えなくとも、相手のドリブルのコースを読み、タイミングを見計らってタックルを仕掛けます。通常、相手選手に前を向かれ、ドリブルを開始された場合、DFは抜かれないことを最優先するため、自分から相手に飛び込むことはしません。ロメロはそのような掟は守りながらも、常にボール奪取のタイミングを狙っています。
↓相手のドリブルのコースを先読みしてボール奪取に成功するロメロ↓
【クリスティアン・ロメロの魅力③:正確な中長距離パス】
Embed from Getty Images魅力①②でお伝えした守備での魅力はオールド感あるCB像とも言えます。「とにかく身体を張ってボールを奪取する」というものです。
しかし、ロメロが現代フットボールにおいても活躍できるのは、攻撃の起点となるビルドアップやパスができるからです。特に、ロブパスに関しては、魅力的なものを持っています。
それほどロブパスを多用しているイメージはありませんが、ロメロがロブパスを出した際のチャンス創出回数は高い気がします。実際、CBとしては珍しく多くのアシストを記録しています。
ゴールに直結するようなパスも魅力的ではありますが、サイドチェンジのパス、ビルドアップ時の中盤につけるパスなど、基本的ですが勇気のいるパスを多く成功させています。フットボールのベースがパスにあることを考えれば、そのような点も大きな魅力です。
「らしさ」全開でお願いします
クリスティアン・ロメロの魅力をお伝えしていきました。
ロメロは「味方であれば頼れる男」で「相手であれば厄介な選手」です。
南米らしい狡猾なプレーをすることもありますが、それ以上にチームでの貢献度が高く、すっかりトッテナムDFのアイコンです。
一言でいえば「勝つためには何でもする選手」です。このような選手は現代フットボールにおいては珍しくなってしまいました。そういった意味では、「ロメロらしさ」はこれからも我々を楽しませてくれることでしょう。
是非クリスティアン・ロメロの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!