こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はイングランド代表FWのカルバート=ルインについて深堀をしていきます。カルバート=ルインは高身長でありながらバランス感覚に優れたストライカーで、多種多様なプレーで観客を驚かせます。オールドタイプのストライカーとして紹介されることがある選手ですが、その万能さは監督・戦術・時代に左右されません。
攻撃関与能力 | ★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★ |
サッカーIQ | ★★ |
身体能力 | ★★★★ |
そんなカルバート=ルインについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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どんな選手?

基本情報
生年月日 | 1997年3月16日 |
出身地 | シェフィールド (イングランド) |
身長 | 187cm |
体重 | 72kg |
ポジション | CF |
利き足 | 右 |
市場価値 | 34億円 |
プレースタイル
高さ・速さ・強さを兼ね備えたFWで点取り屋としてのポテンシャルは随一。その中でも突出した特徴がジャンプ力です。コーナーキックであっても、ロングフィードを受ける際も、相手DFからは頭一つ抜けています。また、ゴール前での勝負に強さがあるだけでなく、狡猾さも持ち合わせているため、駆け引きが非常に上手く、DFの背後を取る動き、ゴール前での動き直しなどを惜しみなく行います。そのため、ゴール前でのあらゆるシーンに顔を出すことができ、得点に関与することの多い9番タイプです。
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プレー映像
これまでの経歴
2025年現在までのカルバート=ルインの経歴を簡単に振り返りましょう。
シェフィールドユナイテッド下部組織
在籍期間 | 2005-2014 |
カルバート=ルインは8歳から地元クラブであるシェフィールドユナイテッドの下部組織に所属していました。
2014年にスタリ―ブリッジ(英5部)のチームにレンタル移籍をします。
スタリーブリッジ
在籍期間 | 2014-2015 |
出場試合数 | 5試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 0アシスト |
シーズン途中の加入のため、5試合の出場にとどまったものの、6得点。17歳にしてひときわ目立つ存在となりました。
シェフィールドユナイテッド
在籍期間 | 2015-2016 |
出場試合数 | 2試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
スタリ―ブリッジでの活躍が評価され、2015年4月にトップチームデビュー(英3部)を果たします。18歳でのデビューでした。
デビューはしたものの、更なる出場機会を求め、同年にノーサンプトンタウン(英4部)にレンタル移籍をします。
ノーサンプトンタウン
在籍期間 | 2015-2016 |
出場試合数 | 26試合 |
得点 | 8得点 |
アシスト | 0アシスト |
ノーサンプトンタウン移籍後、リーグ戦20試合で5ゴールを決めるなど、得点感覚にさらなる磨きをかけたカルバート=ルインは、FAカップ、カラバオカップなど、イングランドの歴史あるリーグ戦にも出場しました。
その後、レンタル期間を終えたカルバート=ルインは、シェフィールドユナイテッドに再び戻ります。
シェフィールドユナイテッド
在籍期間 | 2015-2016 |
出場試合数 | 10試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
当時3部であったシェフィールドユナイテッドに戻ったカルバート=ルイン。2015-2016シーズン後半から2016-2017シーズン前半までシェフィールドユナイテッドに在籍し、2016年の夏に150万ポンドの移籍金でエヴァ―トン(英1部)に移籍を果たします。
エヴァートン
在籍期間 | 2016~ |
出場試合数 | 247試合 |
得点 | 68得点 |
アシスト | 17アシスト |
2017年3月のハルシティ戦で移籍後初ゴールを記録すると、エヴァ―トンでの序列を上げ、2017-2018シーズンにはスタメンに定着。同シーズンは44試合に出場し、8得点6アシストの活躍をしました。
その後、カルロ・アンチェロッティ監督やサム・アラダイス監督の下で成長を続けたカルバート=ルインは、2018-2019シーズンに8ゴール、2019-2020シーズンに15ゴール、2020-2021シーズンに21ゴールをあげ、プレミアリーグ屈指のストライカーへと成り上がりました。
2021-2022シーズンからは大腿四頭筋の怪我の影響もあり、出場試合数を減らしましたが、年間で20試合程度には出場しゴールとアシストを記録しました。
代表歴(A代表)

デビュー年 | 2020年 |
出場試合数 | 11試合 |
得点 | 4得点 |
アシスト | 0アシスト |
2017年にU-20世代のイングランド代表に選出され、同年のFIFA U-20ワールドカップで初ゴールを記録しました。その後、クラブでの実績と経験が評価され、2020年にイングランドのA代表に選出。2020年の10月に行われた親善試合でA代表デビューを果たし、初ゴールを決めました。
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
---|---|---|---|
エヴァ―トン | フロリダカップ | 1回 | 2021 |
U-20イングランド代表 | FIFA U-20ワールドカップ | 1回 | 2017 |
U-20 4ネイションズトーナメント | 1回 | 2017 | |
エヴァ―トンU-23 | プレミアリーグ2 | 1回 | 2016-2017 |
ドミニク・カルバート=ルインの魅力
【ドミニク・カルバート=ルインの魅力①:ストライカーとしての気質】
Embed from Getty Imagesストライカーらしい動きと嗅覚をもつカルバート=ルインは、ゴール前での決定機に幾度となく顔を出します。似たタイプでは、元トッテナム所属のハリー・ケイン、レスター所属のジェイミー・ヴァーディーなどが挙げられます。
押し込むだけの簡単なゴールも多い選手ですが、それはカルバート=ルインの鋭いゴールへの嗅覚によるもの。そしてそれはストライカーとしての気質を現しています。見方からのクロスボールはもちろんのこと、ゴール前でのこぼれ球など、ある程度の予測が必要な場面に堂々といてくれます。
決してテクニシャンで観ていて楽しい選手ではありませんが、カルバート=ルインが出場している限り、得点の可能性が消えることはありません。
【ドミニク・カルバート=ルインの魅力②:頭1つ抜けた空中戦】
Embed from Getty Imagesカルバート=ルインの真骨頂である「ヘディング」。ヘディングの精度はさることながら、その威力と高さはプレミアリーグでも頭一つ抜けています。
特に、ゴール前でのシュートチャンス時に際立ちます。相手を欺くストライカーらしいオフザボールから、ボールの着地点に素早く入り、力強いヘディングを繰り出します。屈強なCBが多数在籍しているプレミアリーグであっても、カルバート=ルインの高さは目立ちます。
また、攻撃の起点としても機能します。自陣後方からのフィードに対して、的確なポジショニングから相手に競り勝ち、味方にボールを繋げます。単にヘディングが強いだけでなく、高さがある為、胸トラップでッボールを収めることも可能。特に、ショーン・ダイシ監督が施行した戦術下ではドはまりしました。
足が速いタイプではない代わりに、相方のFWやWGの選手を活かすプレーができるのがカルバート=ルインです。

周囲との連携面を強化できるか
ドミニク・カルバート=ルインの魅力をお伝えしました。
カルバート=ルインはストライカーとして大成した選手です。空中戦のみならず、巧みなポジショニング取り、足元の技術など、多種多様なプレーが可能です。唯一、欠点を上げるとすれば、周囲との連携面だと思います。味方選手と被らないポジショニングやデコイランなど、味方を活かす動きがやや少ないように思います。
例えば、味方を活かすプレーが巧みな選手は、リヴァプール所属のディオゴ・ジョタ、元マンチェスターシティ所属のフリアン・アルバレスなどが挙げられます。彼らは、自身のランニングで見方にスペースを与え、攻撃を潤滑にする役割を担います。そのような動きがカルバート=ルインに加わることで、よりオールマイティーな選手として存在感が増すことと思います。
是非ドミニク・カルバート=ルインの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!
選手公式SNS
選手のプチ情報

カルバート=ルインはキャリアをスタートさせた際(シェフィールドユナイテッド下部組織時代)、中盤の選手として起用されており、BtoBの役割を担っていたそうです。17歳で現在のポジションと同様のセンターフォワードに配置され、得点を重ねる選手へと成長しました。随所で見せるゴール前での落ち着きや的確な判断は中盤時代に培われたものかもしれません。
