こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はマンチェスターユナイテッドに所属するDFハリーマグワイヤについて深堀をしていきます。当時、DFの史上最高移籍金でレスターから加入したマグワイヤ。のちにマンチェスターユナイテッドの主将になったものの、肝心のプレー面で問題続出。主将を降ろされました。しかし、その重責から解放されたマグワイヤは、出場すれば計算できる選手となり、活き活きとプレーするようになりました。
そんなマグワイヤについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 194cm
【生年月日】 1993年3月5日
【出身国】 イングランド
【利き足】 右
【ポジション】 DF
【背番号】 5
【市場価値】 2100万ユーロ
主な獲得タイトル
マンチェスターユナイテッド
FAカップ:1回 (23/24)
カラバオカップ:1回 (22/23)
プレー映像
まずはマグワイヤの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのマグワイヤの経歴を簡単に振り返りましょう。
シェフィールドユナイテッド[2011-2014]
出場試合数 | 166試合 |
得点 | 12得点 |
アシスト | 0アシスト |
地元がシェフィールドだったマグワイヤは地元クラブであるシェフィールドユナイテッド(英3部)でキャリアをスタートします。
トップチームデビューは2011年4月のカーディフ・シティ戦でした。トップチーム合流後の年は5試合の出場にとどまりましたが、翌年の2011-2012シーズンでは、56試合に出場するなど、チーム内では確固たる地位を築きました。
その後もスタメンの座を譲らず、1年を通してほとんどの試合に出場しました。
ハルシティ[2014-2015]
出場試合数 | 6試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
シェフィールドユナイテッドでの活躍を受け、ハルシティに250万ポンドの移籍金で加入します。当時、ハルシティはプレミアリーグ(英1部)のクラブでした。
移籍後はすぐに出場することはなく、結局、ウィガンアスレチックに移籍するまでの半年でわずか6試合の出場となりました。
出場機会を求め、ウィガンアスレチックに1カ月のレンタル移籍をします。
ウィガンアスレチック[2015-2015]
出場試合数 | 16試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 1アシスト |
ウィガンでの詳しいデータは残っていませんでしたが、短期間の在籍で、16試合1得点1アシストを記録。
チャンピョンシップ(英2部)からプレミアリーグ(英1部)への昇格に貢献しました。
ハルシティ[2015-2017]
出場試合数 | 69試合 |
得点 | 3得点 |
アシスト | 2アシスト |
ウィガンでのレンタル移籍期間を終えたマグワイヤ。再びハルシティに帰還しました。この時、ハルシティはチャンピョンシップ(英2部)でした。
早速、マグワイヤはCBとして起用され、33試合に出場しました。チャンピョンシップ(英2部)では熾烈な戦いが続きましたが、見事にハルシティがプレミアリーグへの昇格を決めました。
その翌年(2016-2017シーズン)はプレミアリーグで36試合を戦いました。しかし、ハルシティの降格が決まり、2017年6月にレスター(英1部)への移籍が決定されます。
レスター[2017-2019]
出場試合数 | 76試合 |
得点 | 5得点 |
アシスト | 4アシスト |
レスター(英1部)に移籍したマグワイヤ。契約期間は5年で、移籍金はおよそ1200万ポンドでした。
レスターでの活躍でマグワイヤは世界から注目を浴びる選手になります。
移籍初年度である2017-2018シーズンにはプレミアリーグ全試合(38試合)に出場。クラブの年間最優秀選手に選ばれました。
2018-2019シーズンにはプレミアリーグ31試合に出場し、強靭なフィジカルと高打点のヘディングでレスターを牽引しました。
その活躍が認められ、2019年にマンチェスターユナイテッドに移籍が決まります。
マンチェスターユナイテッド[2019-2025]
出場試合数 | 206試合 |
得点 | 11得点 |
アシスト | 5アシスト |
8000万ポンドの移籍金で加入したマグワイヤ。8000万ポンドはDF史上最高額の移籍金でした。それほど、期待された選手で、活躍が見込まれていました。
その期待を背負い、2019-2020シーズンは55試合に出場しました。レスター時代からのフィジカルを活かした守備は健在で、ユナイテッドのCBを支える存在になりました。
2020年2月にはキャプテンを務めていたアシュリー・ヤングが移籍したことにより、マグワイヤがその腕章を継承しました。
キャプテンに就任してから、マグワイヤの調子が落ちていきます。ビルドアップでのミス、致命的なエラーなど、キャプテンとして相応しくないプレーを連発してしまいます。2021-2022シーズンには37試合に出場したものの、そのほとんどの試合で物足りなさを感じさせました。
その結果、2023年にマグワイヤはキャプテンを辞任し、ブルーノ・フェルナンデスにその腕章を譲りました。
その後は、スタメンで起用される回数は減少しました。しかし、途中出場の試合では安定したプレーを披露することが多く、試合をフェードアウトする際の切り札的要因として活躍するようになりました。
プレースタイル
オールドタイプのCB。194cmの身長を活かしたヘディングはプレミアリーグでも5本の指に入ります。特に、セットプレーでは必ずと言ってよいほど頭に当てます。対人守備では、スピードに自信がないため、相手に密着する傾向があり、フィジカルを活かした守備を行います。そのため、サイドバックなど、スピードが求められるポジションの適性はないです。とはいえ、スピード勝負にならないような相手の遅らせ方、ポジショニングが上手く、自身のウィークポイントを出さない守備ができます。ビルドアップはパスコースを見つけることが苦手な印象はありますが、ダイナミックな持ち運びができるため、ボールロストは少ないです。
ハリー・マグワイアの魅力
【ハリー・マグワイアの魅力①:空中戦の強さ】
Embed from Getty Imagesマグワイヤと言えば194cmの身長を活かしたヘディング。体重も90kg以上あるため、非常に迫力があります。ヘディングの強さだけでみれば、世界のCBと比較しても全く遜色ありません。
そのヘディングはセットプレーでより脅威になります。マンチェスターユナイテッドに移籍して以降、コーナーキックのメインターゲットになっており、そのほとんどを頭に当てることで有名です。
これほど、強靭なフィジカルを持つ選手がいる中で、毎回のように頭に当てられるのはマグワイヤくらいでしょう。それほど、ヘディングの高さと強さが卓越しています。
もちろん、インプレーでのヘディングは朝飯前といったところで、非常に頼もしいです。
↓ヨーロッパリーグで決めたマグワイヤの劇的ゴール↓
【ハリー・マグワイアの魅力②:ボールの持ち運び】
Embed from Getty Images持ち運びの出来るCBは試合にアクセントを加えることができます。
マグワイヤはビルドアップを得意とする選手ではないですが、自身でボールを持ち運ぶことができます。現代フットボールにおいては非常に重要な要素です。
そのコース取りもうまく、見方をうまくおとりに使いながら進んでいきます。その際のスピード感はありませんが、それによって相手がズルズルと下がります。
マグワイヤの足元の技術は高いとは言えませんが、ボールを前進させる際に、ボールロストをすることは滅多にありません。その点、マグワイヤの持ち運びは効果的に作用します。
また、マグワイヤが相手陣営まで上がることができれば、前線で高さを出すことができます。
【ハリー・マグワイアの魅力③:適切なポジショニング】
Embed from Getty Imagesプレースタイル欄で、マグワイヤのスピードについて触れました。現代フットボールで活躍するCB選手のほとんどが、足が速くアジリティに優れています。そういった意味では、マグワイヤはオールドタイプのCBです。
しかし、そのウィークポイントをポジショニングでカバーすることができます。例えば、相手のカウンター時には、背後のケアではなく、積極的にインターセプトを狙いに行きます。それは、マグワイヤの強靭なフィジカルを活かすためでもありますし、スピード勝負をさせないためでもあります。
それでもなお、スピード勝負に持ち込まれそうなときがあります。その際は、無理に飛び込まず、相手を遅らせながら味方のサポートを待ちます。そうした、状況に応じた判断力も優れており、自身の特徴を活かす場面も分かっています。
マグワイヤのスピードが指摘される事もありますが、実際のところ、「よーいドン」で相手選手にスピード対決を挑まれたシーンは少ないです。それほど、ウィークポイントを露呈させずにプレーすることができますし、逆にフィジカル勝負で勝利するシーンも珍しくありません。
おそらく移籍
ハリー・マグワイアの魅力をお伝えしていきました。
マグワイヤは主将を降ろされたことで、その重責から解放されました。それに伴い、本来の実力を発揮できるようになりました。セットプレーでのヘディングはいまだに健在で、プレミアリーグの選手の中でもトップクラスです。
そんな、まだまだ戦えるマグワイヤは移籍を望んでいると思います。2024年10月時点でマグワイヤは31歳。移籍金を高額に設定しなければ、中堅クラブから引く手あまたの選手です。
いずれにしても、ユナイテッドベンチを温めるには勿体ない選手で、その実力を発揮できる場が欲しいところです。そんな彼の移籍先を予想してみるのも面白いかもしれません。
是非ハリー・マグワイアの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!