こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はレスターシティに所属するFWジェイミー・ヴァーディーについて深堀をしていきます。ヴァーディーはレスターでの長きにわたる活躍から、レスターのアイコンとして広く認知されるようになりました。プレースタイルも尖っており、年齢を感じさせない走力は今でも健在です。
攻撃関与能力 | ★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★★ |
サッカーIQ | ★★★ |
身体能力 | ★★★ |
そんなジェイミー・ヴァーディーについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 179cm
【体重】 74kg
【生年月日】 1987年1月11日
【出身国】 イングランド
【利き足】 右
【ポジション】 FW
【市場価値】 2億円
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
レスター | FAカップ | 1回 | 2020-2021 |
プレミアリーグ | 1回 | 2015-2016 | |
チャンピョンシップ | 2回 | 2023-2024・2015-2016 | |
コミュニティシールド | 1回 | 2021-2022 | |
フリートウッド・タウン | ナショナルリーグ | 1回 | 2011-2012 |
プレー映像
まずはジェイミー・ヴァーディーの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのジェイミー・ヴァーディーの経歴を簡単に振り返りましょう。
ストックスブリッジ・パーク
在籍期間 | 2007-2010 |
シェフィールド生まれのヴァーディーは、シェフィールド・ウェンズディの下部組織出身の選手です。しかし、身体が小さいことを理由にチームから退団を要求されてしまいます。
しばらくフットボールから距離を置くことになったヴァーディーは、退団から8カ月後にストックスブリッジ・パーク(イングランド8部)に加入します。当時、16歳でした。
16歳ながら2007年にトップチームに合流し、試合にも出場します。さらには他クラブからの関心が寄せられるほどの活躍を披露。
2010年6月にハリファックス・タウン(イングランド7部)への移籍が決まります。
ハリファックス・タウン
在籍期間 | 2010-2011 |
出場試合数 | 5試合 |
得点 | 3得点 |
アシスト | 0アシスト |
移籍後2カ月でトップチームの舞台に抜擢されたヴァーディー。早速、決勝点を記録すると、その後も得点を量産。シーズン終了時には得点王となり、選手間投票でクラブの年間最優秀選手に選出されました。
2011年8月にフリートウッド・タウン(イングランド5部)への移籍が発表されます。
フリートウッド・タウン
在籍期間 | 2011-2012 |
出場試合数 | 42試合 |
得点 | 34得点 |
アシスト | 0アシスト |
このクラブでヴァーディーの得点力がさらに開花します。移籍後2試合目で得点を記録すると、毎週のように相手のゴールネット揺らすように。
さらには、2011年11月に行われたFAカップ一回戦のウィコム・ワンダラーズ戦にて、ヴァーディーが2得点を記録し、クラブ史上2度目の2回戦進出を決めました。
このヴァーディーの活躍を一目見ようと、同年11月に行われたストックポート・カウンティ戦には3000人を超える観客動員数を記録。これがクラブ史上最高の観客動員数でした。
2012年にはブラックプールなどからも関心を寄せられる選手になったヴァーディー。しかし、クラブ側はシーズン終了まではヴァーディーの残留を望み、このオファーを断念しました。
1シーズンの在籍でフリートウッド・タウンをイングランド4部相当のフットボールリーグに昇格させたヴァーディーは、選手間投票によって2011-2012シーズンの年間最優秀選手に選出されました。
この活躍に目を付けたレスターシティ(イングランド2部)が獲得に名乗りを上げます。フリートウッド・タウン側もシーズン終了時にはオファーを受け入れる姿勢だったため、ヴァーディーは、3年契約でレスターシティに加入することになります。移籍金は100万ポンドでした。
レスターシティ
在籍期間 | 2012~ |
出場試合数 | 464試合 |
得点 | 11得点 |
アシスト | 5アシスト |
移籍後3カ月ほどでレスターでのデビュー戦を迎えます。そして早速ゴールを記録。
しかし、移籍初年度は29試合5得点0アシストと、2部での活躍には苦戦するシーズンでした。サポーターからの期待もこれまで以上に大きくなり、SNSでの批判にもさらされる事態にまで発展します。それでも監督からの信頼を受け、レスターでの活躍を決心するようになります。
移籍して2年目である2013-2014シーズンにレスターはプレミアリーグ(イングランド1部)に昇格します。その中心にいたのがヴァーディーでした。2013-2014シーズン終了時には41試合16得点0アシストを記録。選手間投票によるクラブの年間最優秀選手に選出されました。
2014年にレスターとの契約を2018年まで延長します。昇格後の2014-2015シーズンは36試合5得点8アシストにとどまりましたが、その得点のほとんどがチームを勝たせる決勝点。2015年4月にはプレミアリーグ月間最優秀選手にノミネートされるなど、充実したシーズンを過ごしました。
続く2015-2016シーズンには38試合24得点6アシストの大爆発。10月に行われたすべての試合でゴールを決めるなどの活躍が評価され、自身初のプレミアリーグ月間最優秀選手賞を受賞しました。同シーズンのレスターは後半戦での失速が予想されていましたが、そのままシーズンをフィニッシュ。クラブ史上初のプレミアリーグ優勝の栄冠を手にしました。ヴァーディー自身も、得点数2位、PFA年間ベストイレブン選出、FWA年間最優秀選手に選ばれるなど、世界を代表するストライカーの1人となりました。
2016年6月、レスターとの4年契約が発表されます。2016-2017シーズンに48試合16得点5アシスト、2017-2018シーズンには42試合23得点1アシスト、2018-2019シーズンには36試合18試合4アシストを記録するなど、31歳とは思えない得点力を見せつけました。
2019-2020シーズンには、プレミアリーグ通算100ゴールを記録し、得点王に輝くなど、全く衰えを感じさせない活躍でレスターを牽引します。33歳での得点王はディディエ・ドログバ(当時32歳)を抜いて、プレミアリーグ史上最年長記録なりました。
2020年8月に新たに3年契約を結びます。契約に応えるように、2020-2021シーズン、2021-2022シーズンともに17得点を記録します。
さらに2022年8月に2024年までの2年契約が実現。当時、35歳の選手に2年契約を締結するのは異例の出来事でした。しかし、2022-2023シーズンのヴァーディーは珍しく不調に終わります。シーズン終了時で42試合6得点5アシスト。チームもチャンピョンシップ(イングランド2部)への降格が決まってしまいます。
10年ぶりの2部を経験することになったレスター。1部での長い経験を武器に闘います。クラブは46試合を終えて31勝4分11敗。イプスウィッチタウンとの激戦を制してプレミアリーグ昇格を掴み取ります。このシーズンも中心となったのがヴァーディーでした。ヴァーディーは37試合20得点2アシストと、クラブが記録したのゴールの約40%に関与する活躍を見せました。
2024-2025シーズン開始時点のヴァーディーは37歳。年齢を感じさせないプレーでチームを引っ張り、プレミアリーグで奮闘しています。
代表歴(A代表)
出場試合数 | 26試合 |
得点 | 7得点 |
アシスト | 1アシスト |
プレースタイル
FWでプレーする選手。スピード活かした裏抜けを武器としており、DFとの駆け引きが非常に巧みです。オフサイドがなく裏へ抜けることさえできれば、シュートチャンスまで一気に進撃します。シュート精度も高いため、GKとの一対一においても冷静にフィニッシュでき、レスターの要として活躍しています。また、ファーストディフェンダーとしての役割を高強度で担うことができます。うまくコースを切りながら、すさまじいスピードで相手を追い回すことができるため、DFにとってはビルドアップも落ち着くことができません。それを1試合続けられるスタミナも有しているため、守備においても頼れる選手です。
ジェイミー・ヴァーディーの魅力
【ジェイミー・ヴァーディーの魅力①:DFとの駆け引き】
Embed from Getty Imagesヴァーディの最大の特徴はなんと言ってもスピード。37歳という決して若くない年齢ながらもプレミア屈指のスピードを誇ります。
そのスピードを活かした裏抜けは相手ディフェンスを苦しめ、徐々に体力を奪っていきます。それはヴァーディーの駆け引きの上手さも大いに関わります。決して大柄な体型ではないヴァーディーですが、その分それを補う知性を持ちます。それは相手DFからすれば相当厄介になります。
中継映像ではわかりにくいですが、常にFWとDFは駆け引きを行っています。その中で、ヴァーディーの特徴とも言えるいい意味での姑息さは中々のモノがあります。もちろん、相手DFも駆け引きのための挑発に対しては、応じることはありませんが、世界トップクラスのDFといえど人間です。そんな感情の揺らぎや隙をヴァーディーは試合全体を通して作り出します。隙を作ってしまったDFはもうヴァーディーにおいつくことはできません。
そのような、スピード勝負に持っていく前段階での駆け引きには、全FWが見習うべき成熟さがあります。
【ジェイミー・ヴァーディーの魅力②:シュートにかける思い】
Embed from Getty Imagesシュート精度の高さも魅力の1つ。ストライカーとしての嗅覚を持ち、GKがファンブルした際のこぼれ球、折り返したクロスボール、ゴール前でのルーズボールなどにいち早く反応します。それほど、ゴールに執着心を見せる選手です。
GKとの一対一においてのも冷静さを欠くことはなく、落ち着いて仕上げます。レスターの戦術上、全体がやや引き気味で構えることが多く、1発で決めきる力が求められます。その役割を長きにわたって務めているのがヴァーディー。
チームにゴールが欲しい場面で、緊張感が高まるシーンにおいても冷静なフィニッシュワークが板についており、安心して見ていられます。
チームの想いをカタチにできる選手で間違いありません。
衰え知らずはどこまでも
ジェイミー・ヴァーディーの魅力をお伝えしました。
長きにわたってレスターを牽引してきたヴァーディー。そんなヴァーディーも、2024-2025シーズン開幕時で37歳です。30歳を超えた時点でベテラン枠の選手として認知されますが、ヴァーディーはそれすらも凌駕しており、得点数・アシスト数ともに高水準を維持しています。
出場試合数も全く減っていないため、相変わらずの衰え知らずです。
是非ジェイミー・ヴァーディーの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!