こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はマンチェスターシティに所属するFWジェレミー・ドクについて深堀をしていきます。ドクはとにかく「キレ」に定評のある選手。世界を見渡してもこれだけのキレを持つ選手はいません。それほど身体の使い方がうまく、アジリティに優れています。
攻撃関与能力 | ★★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★ |
サッカーIQ | ★★★ |
身体能力 | ★★★ |
そんなジェレミー・ドクについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 171cm
【体重】 66kg
【生年月日】 2002年5月27日
【出身国】 ベルギー
【利き足】 右
【ポジション】 FW
【市場価値】 100億円
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
マンチェスターシティ | プレミアリーグ | 1回 | 2023-2024 |
FIFAクラブワールドカップ | 1回 | 2023 |
プレー映像
まずはジェレミー・ドクの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのジェレミー・ドクの経歴を簡単に振り返りましょう。
アンデルレヒト下部組織
在籍期間 | 2012-2018 |
地元クラブであるアイントウェルペン・ボルゲルハウトでキャリアをスタートさせたドク。その後、KFCOベールスホット・ヴィルレイク(ベルギー1部)を経て、2012年にアンデルレヒトの下部組織に入団します。
既に、世代別の代表チームで評価を得ていたドクは、15歳の若さでアンデルレヒトとプロ契約を結びます。
アンデルレヒト
在籍期間 | 2018-2020 |
出場試合数 | 37試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 7アシスト |
2018年からトップチームに帯同することになったドクは、11月のシント=トロイデン戦でトップチームデビューをします。その後も、16歳の若さで途中出場を繰り返し、トップチームでの試合経験を積みました。
2019-2020シーズンは途中出場も多くありましたが、スタメンに名を連ねる機会も増え、公式戦24試合に出場しました。同シーズンには4得点4アシストを記録しています。
2020年10月に2600万ユーロの移籍金でスタッド・レンヌ(フランス1部)に移籍することが発表されます。
スタッド・レンヌ
在籍期間 | 2020-2023 |
出場試合数 | 90試合 |
得点 | 11得点 |
アシスト | 9アシスト |
5年契約でスタッド・レンヌに加入したドク。18歳でした。
早速、スタメンに抜擢されることの多かったドクは、2020-2021シーズンに37試合2得点3アシストを記録します。
続く2021-2022シーズンは18試合の出場にとどまりましたが、2得点2アシストを記録し、ゴール関与率を上げる活躍をしました。
そして、レンヌでの最終シーズンとなる2022-2023シーズンに35試合7得点4アシストを記録し、プレミアリーグの名門マンチェスターシティ(イングランド1部)に引き抜かれます。
マンチェスターシティ
在籍期間 | 2023~ |
出場試合数 | 43試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 9アシスト |
マンチェスターシティに加入後すぐにプレミアリーグの強度に適合したドク。それだけでなく、マンチェスターシティの戦術にもぴったりフィット。
類を見ない緩急あるドリブルは、マンチェスターシティの武器として機能し、相手チームには脅威として認知されるようになりました。
結果的に、2023-2024シーズンには43試合もの出場機会を得ることになり、6得点9アシストと、すっかりマンチェスターシティを代表するウィンガーになりました。
表歴(A代表)
出場試合数 | 30試合 |
得点 | 2得点 |
アシスト | 10アシスト |
プレースタイル
主に左ウィングでの出場が多い選手。両ウィングに適性を持っているため、試合中でのポジションチェンジにも応えることができます。ドクはボールを受けた際、つま先立ちのような姿勢で相手に近付き、一気にスピードで抜きにかかります。と、思った瞬間にピタッと止まります。このような緩急を凄まじい強度で行うことができ、そのキレは世界一と言っても過言ではありません。また、縦に突破するだけではなく、カットインからのシュートも武器として持っています。オーバーラップした味方の選手や2列目から飛び出した選手を上手くおとりに使い、中に切れ込んでいきます。ひざ下の振りが早いため、わずかな時間でシュートまでもっていくことが可能です。
ジェレミー・ドクの魅力
【ジェレミー・ドクの魅力①:緩急からのチャンスクリエイト】
Embed from Getty Images「緩急=ドク」といっても過言ではありません。スピードで相手陣地に侵入し、またもスピード勝負を仕掛けると思いきや、ピタッと立ち止まり、相手の重心の傾きに応じて進路を決めていきます。相当な身体的強度とスピードがないと実現できない離れ業です。
後半からドクが投入されたものならついていくことは困難で、難しい試合展開でもドクが風穴を開けることはよくあります。唯一無二のドリブルのスタイルであるため、相手DFは必ず手を焼きます。そのため、カットインからのシュート、もしくはクロスボールでチャンスに繋げる可能性が高く、チャンスクリエイト能力に長けています。
左足のクロスボールも柔らかく上げることができるため、中にハーランドのような強力FWがいれば高確率でチャンスに繋げることができます。
また、個を主張しすぎるタイプではないため、シティのような組織立ったサッカーにはぴったりフィットします。
【ジェレミー・ドクの魅力②:ブレないフィジカル】
Embed from Getty Imagesドクの体幹はほとんどブレません。スピードを活かしてドリブルをする選手なので、相手DFからユニフォームを引っ張られることが良くあります。通常であれば、倒れてファールをもらうことになります。しかし、ドクはそれさえも跳ね除ける体幹を有しており、体勢を立て直すことも容易に行います。
この体幹はドクのドリブルスタイルに大きく影響しており、特に「緩急」を支える最大のポイントになっています。
ドリブルのトップスピードから左足でクロスを上げると見せかけてDFのスライディングを引き出し、右足でクロスボールを上げる光景はよく目にします。その際、身体の重心が大きく左に傾いているため、クロスボールを上げにくい体勢になっています。
一方のドクは、切り替えした後の重心を戻す動作が凄まじく速いため、クロスボールの質を上げることができます。さらには、隙さえあれば再びドリブルで中に侵入することもできます。
そのような強烈なフィジカルを持つ選手は世界に数人しかいないでしょう。
【ジェレミー・ドクの魅力③:強烈な右足のシュート】
Embed from Getty Images振りの速い右足から放たれるシュートは強烈です。巻いたシュートというよりは、力いっぱい打つイメージです。
振りの速さ+足の筋力+整った体幹が1つのボールに込められるため、目を引くようなスピードでゴールに吸い込まれていきます。その軌道も特徴的で、ややアウト回転で飛んでいきます。そのため、GKはその軌道を読みづらく、対応に苦戦を強いられます。
↓ドクの右足から放たれる強烈なシュート↓
とはいえ、巻のシュートも得意としており、その使い分けにも注目です。
バリエーションの豊富さ
ジェレミー・ドクの魅力をお伝えしていきました。
改めてドクの魅力を振り返ってみると、攻撃に関して多くのバリエーションを持つ選手だということが分かります。カットイン、シュート、縦突破、チャンスクリエイトなど、どの側面をとっても高レベルで、唯一無二の存在感があります。
似たタイプの選手にアダマ・トラオレがいますが、トラオレよりもクロスボールの質、フィニッシュの冷静さ、ボール保持時のプレー判断など、あらゆる点でドクに分があります。
とにかく、見ていてワクワクを提供してくれる選手です。
是非ジェレミー・ドクの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!