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【カイル・ウォーカー=ピータース】のプレースタイルと経歴は? 王道サイドバックの魅力とは

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こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。

今回はサウサンプトンに所属するDFカイル・ウォーカー=ピータースについて深堀をしていきます。菅原由勢が在籍しているサウサンプトンですが、その逆サイドで輝きを放つのがウォーカー=ピータース。

そんなウォーカー=ピータースについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。

基本情報

【身長】 173cm

【生年月日】 1997年4月13日

【出身国】 イングランド

【利き足】 右

【ポジション】 DF

【背番号】 2

【市場価値】 2800万ユーロ

主な獲得タイトル

トッテナム

アウディカップ:1回 (2019)

インターナショナル・チャンピオンズカップ:1回 (2018)

イングランドU21代表

モーリスレベロトーナメント:1回 (2018)

イングランドU20代表

FIFA U20ワールドカップ:1回 (2017)

U20 4ネイションズトーナメント:1回 (2017)

プレー映像

まずはウォーカー=ピータースの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。

これまでの経歴

2024年現在までのウォーカー=ピータースの経歴を簡単に振り返りましょう。※トップチームでの経歴です。

トッテナム [2017-2020]

出場試合数24試合
得点1得点
アシスト5アシスト

トッテナムユース出身のウォーカー=ピータースは、2017年8月にトップチームデビューしました。その当時、トッテナムを率いていたのはマウリシオ・ポチェッティーノ監督。

当時、20歳だったウォーカー=ピータースに向けられる信頼感は絶大なものではありませんでした。結果として、トップチームデビューの17/18シーズンは公式戦9試合の出場にとどまりました。

18/19シーズンも10試合の出場にとどまりました。しかし、少ない試合数の中でアシストを3つ記録し、覚醒の片鱗を見せました。

19/20シーズンは同ポジションのキーラン・トリッピアーの退団、セルジュ・オーリエの構想外を受け、ウォーカー=ピータースに転機が訪れたかと思われました。しかし、リーグ戦開幕直後に負傷をしてしまい、シーズン通じてわずか5試合の出場にとどまりました。

サウサンプトン [2020-2025]

出場試合数167試合
得点6得点
アシスト10アシスト

2020年1月にトッテナムからサウサンプトンにレンタル移籍をしたウォーカー=ピータース。早速スタメンを確保するなど、チーム内での信頼を掴み取りました。30節から9試合連続出場を果たしました。

その活躍が実を結び、20/21シーズン終了後に完全移籍でサウサンプトンに迎え入れられます。

その後はラルフ・ハーゼンヒュットル監督の作るチームの中心選手として、シーズンで30試合以上の連続出場を果たしています。

また、得点やアシストが特別多いわけではないものの、数字は安定しています。

プレースタイル

右サイドバックが主戦場ですが、状況に応じて左サイドバックでも出場可能。守備的なポジションよりは攻撃的なポジションを好みます。攻撃時には豊富な運動量でインナーラップ、オーバーラップをこなします。クロスボールの質は70点といったところで、超一流ではないものの、比較的良い球を配給しているイメージです。また、サイズが大きいわけではないため、空中戦での勝率は高くないですが、そのぶん、対人での守備は粘り強くついていきます。

ウォーカー=ピータースの魅力

【ウォーカー=ピータースの魅力①:細かな足さばき】
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ウォーカー=ピータースは非常に細かなボールタッチをします。

左足、右足、インサイド、アウトサイド問わず、ボールタッチの回数が多いです。それは、相手のプレスをかわすことが得意なウォーカー=ピータースならではの特徴です。

通常、CBからボールをもらったサイドバックは、ボールをオープンな位置、つまり、いつでもロングボールが蹴れるような位置にボールを置きます。ウォーカー=ピータースはそれとはやや異なります。ボールを受けたウォーカー=ピータースは足元にぴったり止めます。

それは、ロングボールを蹴る選択肢を自ら消しているように見えますが、相手のプレッシャーをはがしやすいというメリットがあります。

サウサンプトンの戦術や立場上、どうしてもディフェンスラインに相手のプレッシャーがかかります。ウォーカー=ピータースはそれを踏まえて、足元に止める技術を習得したのだと思います。

そして、そのピタッと止められたボールを細かいタッチで扱います。相手がウォーカー=ピータースに食らいつくと、すかさずボールに多く触り、相手をかわします。それにより、相手のプレッシャーをはがすことができ、形勢逆転です。

ドリブルの質やコース取りも卓越しており、特にドリブルに関してはウィンガーの選手と比較しても遜色ないほどです。

【ウォーカー=ピータースの魅力②:推進力を活かした持ち上がり】
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細かいタッチでドリブルをしつつ、推進力をもって相手ゴールに迫ります。

推進力だけでいえば、リヴァプール所属のDFアンドリュー・ロバートソンや、マンチェスターユナイテッド所属のDFルーク・ショーが近いと思います。

フィジカル面で特別秀でているわけではないですが、スピードがあるため、推進力が生まれます。一度ボールを持ち運べば、そのままの勢いでチャンスメイクまでもっていくこともできるので、サウサンプトンの大きな武器になっています。

【ウォーカー=ピータースの魅力③:サイドバックとしての安定感】
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ウォーカー=ピータースの最大の魅力は「魅力が語りづらいほどの安定感がある」ことです。

特別に何かが秀でていて、それが世界レベルである選手は多くいますが、ウォーカー=ピータースはそれとは異なります。サイドバックとして必要な能力をすべて持っており、必要なタスクをすべてこなします。

クラブや監督からすれば、毎試合計算の出来る選手は重宝します。

サイドバックで流行りを見せている「偽サイドバック」のようなポジションでプレーしたことはないですが、それ以外の、インナーラップ、オーバーラップ、カバーリング、ビルドアップなど、サイドバックらしい動きはどれをとっても質が高く、非常に安定感があります。

しかし、その安定感は昔から持ち合わせているものではありません。ここ数年(23/24シーズン・22/23シーズン)の出来事でした。それ以前は致命的とまではいかないまでも、危ないシーンを招いてしまったり、コンディション調整が上手くいかない時期がありました。

だからこそ今ある安定感は揺らぎづらいものだと思っています。

菅原由勢との共存なるか

カイル・ウォーカー=ピータースの魅力をお伝えしていきました。

24/25の夏の移籍で菅原由勢がサウサンプトンに加入しました。菅原はウォーカー=ピータースと同じポジションのため、そのライバル関係がどのようになるのか注目が集まりました。しかし、ラッセル・マーティン監督は菅原を右サイドバックに配置し、ウォーカー=ピータースを左サイドバックにコンバートすることで、両選手の共存を図っています。

ウォーカー=ピータースにとって、プレーしやすいのは間違いなく右サイドです。しかし、左サイドバックでの活躍が見込まれれば、個人としてのオプションにもなります。そしてそれが菅原との共存にも繋がります。

慣れない左サイドバックでどこまで活躍できるか注目です。

是非カイル・ウォーカー=ピータースの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!