こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はマンチェスターユナイテッドに所属するDFリサンドロ・マルティネスについて深堀をしていきます。マルティネスはユナイテッドが低迷する時代に加入しました。加入後、体たらくなユナイテッドに喝を入れ、ユナイテッド復権へ導こうとしています。
攻撃関与能力 | ★★ |
守備貢献能力 | ★★★★ |
サッカーIQ | ★★★ |
身体能力 | ★★★★ |
そんなマルティネスについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 177cm
【体重】 72kg
【生年月日】 1998年1月18日
【出身国】 アルゼンチン
【利き足】 左
【ポジション】 DF
【背番号】 6
【市場価値】 72億円
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
マンチェスターユナイテッド | FAカップ | 1回 | 2023-2024 |
カラバオカップ | 1回 | 2022-2023 | |
アルゼンチン代表 | コパ・アメリカ | 2回 | 2024・2021 |
ワールドカップ | 1回 | 2022 | |
CONMEBOL-UEFAカップ・オブ・チャンピョンズ | 1回 | 2022 | |
アヤックス | スーパーカップ | 1回 | 2019-2020 |
エールディビジ | 2回 | 2021-2022・2020-2021 | |
KNVBカップ | 1回 | 2020-2021 |
プレー映像
まずはマルティネスの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのマルティネスの経歴を簡単に振り返りましょう。
ニューウェルズ・オールドボーイズ
在籍期間 | 2016-2017 |
出場試合数 | 1試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
マルティネスがプロデビューを果たしたのは、2016‐2017シーズンの最終節、ゴドイ・クルス戦でした。
ニューウェルズ・オールドボーイズでの出場はその試合のみで、2017年8月にデフェンサ・イ・フスティシア(アルゼンチン1部)にレンタル移籍をします。
デフェンサ・イ・フスティシア
在籍期間 | 2017-2019 |
出場試合数 | 58試合 |
得点 | 3得点 |
アシスト | 5アシスト |
移籍後、サン・ロレンソ戦で初出場を記録し、その後も出場試合数を重ねていきます。2017-2018シーズンは公式戦29試合に出場し、2018年6月に完全移籍を勝ち取りました。
2018-2019シーズンも29試合に出場し、母国での知名度を上げていきました。
それらの活躍がアヤックスの目に留まり、2019年5月にアヤックス(オランダ1部)への完全移籍が発表されます。
アヤックス
在籍期間 | 2019-2022 |
出場試合数 | 120試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 6アシスト |
4年契約+1年の延長オプション付きで移籍を果たしたマルティネス。アヤックス時代に彼の才能が開花します。
移籍後すぐにスタメンに定着し、同年に公式戦41試合に出場。2019年8月に行われたFCエメン戦ではマンオブザマッチに選出されるなど、輝かしい成績を残しました。
2020-2021シーズン、2021-2022シーズンはアヤックスを優勝に導く活躍を見せ、一躍世界から注目される存在になりました。
その活躍もあり、数々のビッグクラブから獲得の声が上がります。特に、プレミアリーグからの関心が囁(ささや)かれました。
最終的に2022年7月にマンチェスターユナイテッド(英1部)への移籍が決まります。5年契約でした。
マンチェスターユナイテッド
在籍期間 | 2022~ |
出場試合数 | 22試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 0アシスト |
プレミアリーグ移籍当初、マルティネスの身長(177cm)に様々な声が寄せられました。しかし、そのような声をかき消すような迫力と熱量でユナイテッドを牽引。プレミアリーグ屈指のファイターとして認知されるようになりました。
プレースタイル
主にCBでプレーする選手。その他の適正ポジションはLSBとMFで、機動力を活かしたプレーを得意としています。身長は177cmと大きくないため、他の選手に比べると小回りが利いており、守備時には相手の懐に入り込むことができます。決して身長差が守備時の勝敗に繋がることはなく、それすらも感じさせない激しさと熱量を持っています。
リサンドロ・マルティネスの魅力
【リサンドロ・マルティネスの魅力①:気持ちを見せる守備】
Embed from Getty Imagesマルティネスと言えばタックル。その深さと迫力はプレミアリーグ随一のものがあります。時には危険なタックルもいとわないマルティネスですが、なんでもかんでも激しい当たりをするわけではありません。
基本的には相手のアクションに対して的確にボール奪取を試みます。特に、一対一の場面ではじっくりと相手の様子をうかがい、タイミングを見計らってタックルを仕掛ける印象です。スピードもそこそこある選手なので、走りながらのフィジカル勝負やタックルもできます。
また、マルティネスは他のCBとは異なり、身長の低いCBです。そのため、身長の高い選手やストライドが大きい選手に対して、やや劣勢かと思われがちですが、マルティネスにとってそのようなことは全く問題になりません。
190cmオーバーの選手であっても、アフリカ系の脚の長い選手であっても、身体を投げ出して止めにかかります。かえって身長が低いことで相手の懐に入りやすい場面もあります。そのような守備が成功した際には熱く吠え、チームに勇気を与えます。
【リサンドロ・マルティネスの魅力②:しつこさ】
Embed from Getty Imagesとにかく「しつこい守備」をするのがマルティネスです。小回りの利く身体を活かして、一度身体を寄せた相手からは絶対に身体を離しません。アルゼンチンらしい守備スタイルです。
そのプレースタイルを活かして、1列前の選手を捕まえることができます。捕まえに行くことができるCBは他にも多くいますが、これほど「しつこいCB」は珍しく、相手にとっては相当厄介者になります。
たとえ、捕まえに行った選手がワンタッチでボールを離したとしても、その先の選手まで追いかけまわします。通常であれば、捕まえに行った選手がボールを離してしまえばタスク完了です。しかし、マルティネスはその先の選手までターゲットにしてしまいます。
そのような「しつこさ」ゆえにファール回数も多い選手ですが、無謀なファールではなく、効果的なファールが多いです。ある意味では頭脳派のCBなのかもしれません。
【リサンドロ・マルティネスの魅力③:プレス回避能力】
Embed from Getty Images足元の技術・判断力・冷静さを兼ね備えるマルティネス。それらを駆使したプレス回避も見事です。
相手のプレッシングに合わせて、ショートパス・ロングパス・ドリブルを使い分けます。特に、マルティネスの縦パスは攻撃の起点となることが多く、プレス回避以上の効果をもたらします。縦パスを中盤や前線に差し込むことは決して簡単ではありません。それは相手が最も警戒することで、奪われたらショートカウンターに繋がってしまうためです。
そのため、縦パスを差せる選手というのはパス技術とタイミングに相当な自信を持っています。その一人がマルティネスです。マルティネスがボールを持つと、周囲の状況を把握しつつもまずは前線の選手に顔を向けます。そして少しでも隙があればパスを前線に差し込みます。
一方で、相手に数的優位を作られ、追い込まれた際のビルドアップにおいてもマルティネスの冷静さが光ります。パスコースがない状況でも、相手のギャップにドリブルを仕掛け、相手選手が寄ってきたら空いた味方の選手にパスを出す。出したらすぐにもらい直しの動きをする。こうした、一見するとリスキーなプレーも平気でこなせる選手です。
実際、マルティネスがユナイテッドに加入して以降、ビルドアップがほとんど成功していなかったユナイテッドが、ビルドアップで相手のプレスを回避してカウンターに繋げるシーンが増えました。もちろん、すべてがマルティネスによるものではないですが、マルティネスが加入して以降に見られた変化のため、その効果は絶大です。
MF起用にも応えられる
リサンドロ・マルティネスの魅力をお伝えしました。
マルティネスはMFの適正も持っています。アヤックス時代には数試合で中盤起用も経験しているため、マンチェスターユナイテッドにおいてもその可能性はゼロではありません。
現代フットボールではボランチといえど、攻守ともに活躍しなくてはいけません。マルティネスの攻撃的センスは未知数ですが、ビルドアップやフィードを見ていると、攻撃を下支えすることは可能だと思います。そして何より、マルティネスの守備能力が、セカンドボールの回収や前線からのプレスに大きく貢献することでしょう。
マルティネスの中盤起用は非常に面白い選択肢だと思います。
是非リサンドロ・マルティネスの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!