試合評価

【第1節】マンチェスターシティVSチェルシーの選手評価

試合結果

MNCCHE
得点者’ハーランド 18’   
コヴァチッチ 84′

試合会場

スタンフォードブリッジ(Stamford Bridge)

収容人数

スターティングメンバー

マンチェスターシティ

3-2-4-1

                               「出典:LINEUP11」

チェルシー

4-2-3-1

                               「出典:LINEUP11」

試合データ

マンチェスターシティチェルシー
ボール支配率52%48%
ゴール期待値(XG)0.771.01
シュート本数1110
枠内シュート53

選手採点

GK

1 エデルソン・モラエス(Ederson Moraes) 7点

-可もなく不可もなくのプレー。ビルドアップではロングボールを駆使してプレスを回避していた。セービングは2回ほどあったが、ゴール前でジャクソンのシュートを止めたことは流石のエデルソン。

DF

25 アカンジ(Akanji) 7点

-CBとしてはディアスに次ぐ存在。この試合も目立つことはなかったが、的確な判断で中盤にボールをつけており、CBとしては非常に評価できる。

3 ルベン・ディアス(Ruben Dias) 7.5点

-シティCBの要として活躍。チェルシーにゴールの匂いを感じさせなかった。アカンジと同様にビルドアップ時の違和感や迷いを感じさせなかった。また、ハンド対策をどの状況でも徹底しており、隙が全くなかった。

24 グヴァルディオル(Gvardiol) 7点

-他のCBと同様に無難で強固なプレーを披露。攻撃時は3-2-4-1のシステムにため上下動はなかった。ただ、シティ全体で相手に押し込む際には的確なパスをつけていた。

MF

82 リコ・ルイス(Rico Lewis) 7.5点

-今後も大いに期待できる存在。守備時にはRSB、攻撃時には中盤に入ってプレー。中盤でも積極的にボールを受けに行く姿勢を見せ、守備時にはエンクンクとククレジャを大いに苦しめた。

8 コヴァチッチ(Kovacic) 7.5点

-前線への運び屋は健在。ロドリの穴を完璧に補填した。2点目を決めたシーンでは、運び屋らしからぬシュートで会場を盛り上げた。運びからのシュートが決まってくれば、ロドリとスタメン争いしそう。ただ、ビルドアップ時にボールロストをするシーンも何度かあったため、今後は注意が必要。

17 デ・ブライネ(De Bruyne) 6.5点

-デブライネらしいパスは見られなかった。コンディションは今後にあげてきそう。ペップが最後まで出場させたのも、デブライネの今後に対する期待だろう。

20 ベルナルド・シウバ(Bernardo Silva) 6.5点

-安定感のあるプレーをしたが、やや物足りなさを感じた。ただ、1点目のハーランドへのアシストしかり、随所で見られるちょっとしたタッチはベルナルド・シルバらしいプレーだった。

FW

11 ジェレミ・ドク(Jérémy Doku) 8点  🔱

-チェルシーを最も苦しめた選手。前半最初はククレジャの守備対応に苦戦したが、すぐにサヴィーニョとポジションを入れ替えた。そして対峙したのがギュスト。ギュストを相手にすると、縦突破からカットインまでドクらしさが存分に発揮された。

26 サヴィーニョ(Savio) 7.5点

-前半途中にドクとポジションを入れ替え、右サイドへ。3人に囲まれてもボールを奪われない。パスをうまく相手にちらつかせながらドリブルとスピードで突破をしていた。解説者も言っていたが、マフレズを彷彿とさせる。それ以上にスピードも兼ね備える。

9 ハーランド(Haaland) 7.5点

-1点目の決め方はまさにハーランド。相手を寄せ付けないフィジカルと、ボールを隠して進む推進力は驚異的。試合を通して目立った印象はないが、随所でワンタッチプレーでリズムを作った。

交代選手

47 フィル・フォーデン(Phil Foden) 7点

後半頭から投入。右サイドからチャンスメイクを試みたが、決定的な仕事をすることはできなかった。イングランド代表から合流してまもないことから、ここからコンディションを上げていくだろう。

監督

ペップ・グアルディオラ 8点

-今年も着々とチームを仕上げてきている。シティはシーズン後半戦からめっぽう強くなる印象だが、今年はシーズン序盤から強いのか。不安材料としては、フリアン・アルバレスが退団してしまったため、ハーランド不在時に代わりの選手がいないこと。

GK

1 ロベルト・サンチェス(Robert Sánchez) 7点

-厳しい試合となった。セービングは問題ないが、ビルドアップに難がある。ビジャレアルからヨルゲンセンを取ったのも、ビルドアップ改善のためか。

DF

27 ギュスト(Gusto) 5.5点

‐ギュストの良さが発揮できない試合となった。攻撃時には中盤に入ってプレーをしていた。サイドに流れてクロスボールを上げるシーンもあったが、精度を欠くか、相手選手にブロックされていた。また、守備時にはドクと対峙したがほとんどのシーンで負けていた。

29 フォファナ(Fofana) 7点

-ディフェンスラインでは最も活躍した。最後に身体を張ってゴールを死守する姿はチェルシーの可能性を最後まで残させた。相手FWが落ちてボールを受けにいくと必ずついていき前を向かせなかった。

6 コルウィル(Colwill) 6.5点

目立ったシーンはなかったが、足元の技術、判断力の高さは見せた。試合を積み重ねながら成長していきそう。

3 ククレジャ(Cucurella) 7点

-サヴィーニョに翻弄されていた。インターセプトが何度か成功していたが、その後に続けて攻撃を効果的にすることはできなかった。しかし、走れる選手のため頼もしい選手。

MF

25 カイセド(Caicedo) 7点

-相手の攻撃の一打を摘んでいた。ただ、カンテを彷彿とさせるような機動力はまだ足りない。

45 ロメオ・ラヴィア(Romeo Lavia) 8点

-相手の攻撃の芽を紡ぎ、セカンドボールの回収に大きく貢献。今後は2年前にサウサンプトンで見せた爆発力に期待できそうだったが、再び怪我をした。怪我がちな部分が弱点。

8 エンソ・フェルナンデス(Enzo Fernández) 7点

-前半は効果的な守備・攻撃は繰り出せなかった。しかし後半67分に本職の守備的な位置に入ると本領発揮。相手の守備が届きにくい位置にポジションを取り、試合を回した。やはり守備的な位置がエンソの主戦場。

FW

20 コール・パーマー(Cole Palmer) 6.5点

-今シーズンも大爆発。とはいかなかった。警戒されていた分、パーマーにいい形でボールが入らなかった。ただ、いい形でボールが入った際のドリブルにはキレがあり、パスには意外性があった。おそらく今季も爆発する。

18 エンクンク(Nkunku) 5.5点

-厳しい試合となった。パス、ドリブルのいずれにしてもクオリティ不足。ウィンガーとしてではなく、トップ下などでプレーをすることを好むため、ポジションの適性不足か。

15 ニコラス・ジャクソン(Nicolas Jackson) 6.5点

-身体を使ってボールを隠して前を向く技術は高い。ただ、クロスに対して怖いところに入るセンスや、パス精度などにはまだまだ改善点がある。

交代選手

19 ペドロ・ネト(Pedro Neto) 6.5点

-58分から出場。前向きでボールを持つと怖い選手。この試合ではあまりなかったが、コンディションが万全になり次第スタメンになるだろう。

22 デューズバリー・ホール(Dewsbury-Hall) 6点

-67分から出場。マレスカ監督とは去年にレスターで共闘。爪痕を残すことはできなかったが、2列目からのランニングや、後ろと前を繋ぐ役割はしっかりこなした。

38 マルク・ギウ(Marc Guiu) 5.5点

67分から出場。年齢は18歳と若く、体型はがっちりしている。この試合では目立った活躍をすることはできなかった。プレミアリーグでの活躍を望んでの上陸のため、今後も目を離せない。

40 レナト・ベイガ(Renato Veiga) 6点

-80分から出場。目立ったシーンはなかった。本職はCBながらもLSBで出場していたため、どちらも器用にこなせる選手か。

監督

エンソ・マレスカ(Enzo Maresca) 6.5点

-この試合で活躍していたラヴィアの交代は予期せぬものだった。しかし不幸中の幸いでそのポジションに一列前でプレーしていたエンソが入り活躍をした。もう少し早い段階でエンソを守備的なMFに入れていれば試合をコントロールできたかもしれない。監督としてはトップチームの選手選抜の段階から難しい対応を迫られたが、自身の哲学を落とし込めるメンバーを的確に選出しシティを苦しめた。その点で評価できる。今後は飽和状態の選手をどのように選ぶのかも注目ポイント。

試合のワンポイント(landmark)

マンチェスターシティの監督ペップ・グアルディオラは「両ウィングのサヴィオとドクのポジションを早い段階で入れ替え」ました。試合開始当初は、ククレジャがドクを、ギュストがサヴィオを対応していました。しかし、ドク側のサイドでククレジャが優位に立つと、ペップは両翼のポジションを入れ替え、ククレジャサイドにサヴィオを配置しました。すると、ドクに比べて器用さのあるサヴィオはククレジャに対しても臆することなくプレーをしました。サヴィオは前半での負傷交代となりましたが、チャンスメイクを3回しました。また、ドク自身もサイドを変えることで生き生きとしたプレーを見せてくれました。シティの強みは、ペップの指示を瞬時に実行できる選手たちのサッカーIQにあります。これらの甲斐があり、前半から流れをつかむことができました。今シーズンもペップシティの強さは健在です。