試合評価

【第5節】クリスタルパレスVSマンチェスターユナイテッドの選手評価

試合結果

CRYMUN
得点者’               

試合会場

収容人数

スターティングメンバー

クリスタルパレス

3-4-2-1

「出典:LINEUP11」

マンチェスターユナイテッド

4-2-3-1

「出典:LINEUP11」

試合データ

クリスタルパレスマンチェスターユナイテッド
ボール支配率33%67%
ゴール期待値(XG)1.011.70
シュート本数915
枠内シュート46

選手採点

GK

1 ヘンダーソン(Henderson) 9点  🔱

-この試合のMOM。試合開始15分で決定機を3回作られたが、どれもビッグセーブでチームを救う。その後のシュートストップも見事で、ヘンダーゾンのおかげで勝ち点1をとることができた。ただ、配給面では苦戦していた。特にロングフィード。

DF

5 ラクロワ(Lacroix) 7点

‐前半はダロトとガルナチョのコンビネーションに苦戦した。背後をとられて決定機を何度か作られたが、最後は粘りの守備を見せていた。

6 グエイ(Guehi) 7.5点

-調子が上がってきた様子。身体を張るシーンでは張っており、無難にこなした印象。縦パスは積極的に差していた。

26 リチャーズ(Richards) 7点

‐アマドの対応に苦戦。左右に揺さぶられてしまうと状態があがってしまう。ただ、最後は食らいつく守備をしており、及第点。

MF

12 ムニョス(Munoz) 7点

-安定の走量は確保していた。ただ、試合を決定づけるクロスやシュートは放てなかった。

20 ウォートン(Wharton) 6.5

-けがの状態を見ながらの出場だったため、46分で交代。安定感は披露したものの、いつものようなユーモアあるパスなどはなかった。

18 鎌田大地(Kamada Daichi) 7点

-前向きでボールを持てれば怖い選手。ただ、良い状態でボールを受けることができなかったため創造性のあるプレーはできなかった。随所に見せるパスセンスはあった。

3 ミッチェル(Mitchell) 6.5点

-守備対応は物足りなかったが、攻撃に関われれば違いを生み出していた。ビッグチャンスを1回作っており、押し込める状態が続けばアシストなどが付いたかも。

9 エンケティア(Eketiah) 7点

-狭いエリアやスペースでも仕事ができる。ユナイテッドのDFにとって厄介な存在だった。ただ、ボールタッチ回数が少なく、試合を決定づけることはできなかった。

10 エゼ(Eze) 8点

-後ろ向きでボールを受けることが多かったが、ターンのセンスが抜群。エゼにボールが入ることで攻撃のスイッチが入った。周りがもう少し関わることができれば、ユナイテッドのDFを攻略できたかも。

FW

14 マテタ(Mateta) 6.5点

-目立った活躍はなかった。前線でプレスをかけたり、時折来る裏へのボールは受けていたが、ポストプレーなどを披露するシーンなどがなかった。

交代選手

8 レルマ(Lerma) 6.5点

-46分から出場。投入直後は試合のテンポに慣れることに苦労したが、その後は本来の力を発揮した。

7 イスマイラ・サール(Ismaila Sarr) 7.5点

-46分から出場。クリスタルパレスで最も得点のにおいがした選手。パレスの攻撃の仕上げ役を担った。ゴール期待値も0.31と、ゴールまであと一歩のシーンを多く作った。また、裏抜けへのタイミングとスピードはピカイチで、ユナイテッドのDF陣に脅威を与えた。

19 ヒューズ(Hughes) 6点

‐66分から出場。目立った活躍はなかった。今後はレルマ、鎌田、ウォートンとのスタメン争いになりそう。

15 シュラップ(Schlupp) 6点

‐90分から出場。出場時間が短かったこともあり、目立った活躍はなかった。

監督

オリヴァー・グラスナー(Oliver Glasner) 7.5点

-マテタを早い時間で交代し、サールを入れることで前線からのプレスに強度を持たせた。その結果、前半のように終始攻め込まれるシーンは少なくなり、むしろクリスタルパレスに決定機がくるようになった。その早い見極めが上手かった。

GK

1 アンドレ・オナナ(Andre Onana) 8点

-後半のエンケティアのシュートを止め、そのあとすぐに起き上がりサールのシュートを止めた。あの1点を救ったことでユナイテッドが勝ち点1を拾ったともいえる。ビルドアップも問題はなく、ユナイテッドの守護神としての成長がとまらない。

DF

3 マズラウィ(Mazraoui) 7.5

-完全に定位置を確保した。柔らかいタッチで狭い箇所でもボールをキープできる。また、ダロトほどでもないが、攻撃時は中盤に入るなど、器用な一面も見せた。ショーが復帰した場合、ダロトが右に入ることが既定路線だったが、マズラウィのこの安定感はショーの復帰を簡単には許さないかもしれない。

4 マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligh) 7点

-コーナーキックから決定機を外してしまうものの、これまでのユナイテッドのコーナーキックの苦手さを払拭するかのような動き。守備時にやや食いつきがちになったりするシーンがあるが、抜かれることはなかった。

6 リサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez) 7点

-相変わらずのファイター。鎌田への両足タックルは頂けないシーンとなったが、それ以外のプレーは頼りがいのあるマルティネスだった。縦パスも差すことができるため、攻撃のスイッチも入れることができる。

20 ダロト(Dalot) 8点

-完璧なプレーを披露。守備対応も脆さは一切見せなかった。攻撃時は中盤センタ―に入り、中盤の数的優位を作っていた。パスセンスも光った試合で、ガルナチョへのアシスト未遂など、中盤としての役割も全うした。

MF

14 エリクセン(Eriksen) 7点

-特に前半は押し込む時間帯が多かったため、エリクセンのパスがやや違いを生み出していた。ただ、押し込まれる状況が続いたり、カウンターなどのシーンではやや物足りなさを感じた。

37 メイヌー(Mainoo) 7点

-すさまじいボールキープ能力。狭いエリアでもブルーノなどとボールをつなぎ、相手を翻弄していた。かなり自由を与えられている印象で、ボールを受ける位置は様々だった。サッカーIQも高く見えるため、自由を与えると厄介な選手になり得る。

8 ブルーノ・フェルナンデス(Buruno Fernandes) 7点

-チャンスメイク、シュートチャンス、どちらにも関わったが、得点を記録することができなかった。動き自体はキレもあったため状態は良い。ただ、前線の選手の決まりごとがないためか、連動性に欠けた試合。

FW

17 ガルナチョ(Garnacho) 7点

-前半のラクロワとの勝負には勝っていた。決定機もあったため決めたいところだったが、得点を記録することはなかった。ただ、ラッシュフォードと比較すると、守備への貢献度も高いため、左ウィングでの起用は一番手。

16 アマド (Amad)  7点

-リチャーズとの対峙シーンでは翻弄していた。ただ、サラーやサカのように個の力で試合を決定づける力はまだない。今後はそのような力に期待。

11 ザークツィー(Zirkzee) 6.5点

-攻撃のアクセントになることができなかった。決定機もあったものの今一つ。ホイルンドもこの試合で復帰したため、厳しいスタメン争いが待っているか。

交代選手

10 ラッシュフォード(Rashford) 5点

-61分から出場。目立った活躍はなかった。4日前のバーンズリー戦では2得点を記録し、自信を取り戻したかと思うと、この試合では全くその片鱗を見せなかった。次節からはベンチからのスタートになるだろう。

25 マヌエル・ウガルテ(Manuel Ugarte) 6.5点

-76分から出場。前節のようなフィット感は得られなかったが無難な活躍。徐々に馴染んでくれば中盤でのスタメン起用は待ったなし。

9 ホイルンド(Højlund)  6.5点

‐76分からの出場。怪我からの復帰戦となった。目立った活躍はなかったものの、ボールのホールド感や裏抜けへの積極性はみられた。ザークツィーの活躍次第ではスタメン起用もありそう。

監督

エリック・テンハグ(Erik ten Hag) 5.5点

-起用できる人財はほとんどそろったものの試合をモノにできなかった。そこはマイナス評価。また、戦術ではなく選手の能力や個の力のみで試合を変えようとするあたりが3年前からほとんど変わっていない。サポーターからの風当たりも強くなっているため、そろそろ結果で示しを付けなければ解任もありそう。

試合のワンポイント(landmark)

この試合は両GKの活躍があってドロー決着となりました。特にクリスタルパレスGKのディーン・ヘンダーソンの活躍は目を見張るものがありました。ヘンダーゾンは元々、ユナイテッドアカデミー出身の選手で、ユナイテッドでの将来を切望されていました。当然、サポーターからもです。しかし、デヘアの起用は変わらず、ヘンダーゾンは退団する決意をしました。決して良い別れ方ではありませんでした。当時の心境をインタビューでも語っていましたが、怒りに近い感情を抱えていたようです。そんなヘンダーゾンがユナイテッドと対戦する際の気持ちの持ちようは特別なものがあるはずです。その気持ちが前面に現れ、ユナイテッドを苦しめました。前半15分間でユナイテッドは決定機を3回作りましたが、いずれもヘンダーゾンのナイスセーブに阻まれました。その後も1点も許すことはなく、試合を終えました。そんなヘンダーゾンの躍動がこの試合の結果を生み出しました。これからの活躍にも大いに期待できる選手です。