日本時間9月2日 0:00キックオフ
プレミアリーグ【第3節】
マンチェスターユナイテッド VS リヴァプール
の試合について選手評価を行っていきます。
試合結果
MUN | LIV | |
得点者’ | ルイス・ディアス 35′ 42’ | |
サラー 56’ |
試合会場
オールドトラフォード(Old Trafford)
収容人数
73738人
スターティングメンバー
マンチェスターユナイテッド
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
リヴァプール
4-2-3-1
「出典:LINEUP11」
試合データ
マンチェスターユナイテッド | リヴァプール | |
ボール支配率 | 53% | 47% |
ゴール期待値(XG) | 1.36 | 1.79 |
シュート本数 | 8 | 11 |
枠内シュート | 3 | 3 |
選手採点
GK
1 アンドレ・オナナ(Andre Onana) 6点
-3失点をしての敗戦は痛い。1失点目と2失点目はお手上げ状態だったが、3点目はサラーに目線を移すことが遅れてしまい失点。中の状態を早い段階で確認していれば防げた失点かもしれない。
DF
3 マズラウィ(Mazraoui) 8点
-今後もかなり期待できる。序盤から素早い攻撃を仕掛け、仕掛けられての展開だったが臆することなくプレー。ディアスとの対峙では縦突破は許さなかった。
4 マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligh) 7.5点
-守備面に関しては及第点以上の評価。移籍後初スタメンでこの強度の試合展開となったが、無難にこなした。また、ルイス・ディアスがカットインしてきた際にはしっかりカバーして攻撃に繋げた。後半になってややパスの出しどころと精度に苦戦した。
6 リサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez) 7点
-闘志をチームに与えた。深く相手を削るタックルもあったものの、対峙するマークにはとことん厳しくあたった。その姿勢がチームを掻き立てた。今後、CBのスタメン争いが激しくなるが、他に全く引けを取らない。
20 ダロト(Dalot) 7.5点
-対峙するサラーに点を許してしまったものの、一対一ではゴブだった。また、味方のパスミスからリヴァプールがショートカウンターを仕掛けようとする際の芽を潰していた。左サイドがすっかり型にはまっている。
MF
18 カゼミーロ(Casemiro) 6点
-評価が難しい選手。失点に絡んだ2つのプレーを除けば一流のボランチを演じていた。パスの出しどころよし、守備での貢献度よし、メイヌーとの補完性よし、そのような感じだった。ただ、失点に絡んだパスミスは中盤選手として、ベテラン選手として、評価を下げざるを得ない。
37 メイヌー(Mainoo) 8点
-ターンとボール奪取で違いを生み出した。この試合でこのプレーができると今後も頼もしい限り。ユナイテッドを背負う器が完成しつつある。
8 ブルーノ・フェルナンデス(Buruno Fernandes) 7点
-ブルーノがボールをもらうと最もゴールの匂いがする場所にパスを配給するが、この試合では難しかった。パスが通ればチャンスのシーンはあったが、リヴァプールの戻りが早かったためそのパスは通らなかった。また、寄せが早かったこともあり、創造性のあるプレーをすることはできなかった。
FW
10 ラッシュフォード(Rashford) 7点
-前回、前々回の試合よりはコンディションを上げてきた。ダロトとの補完性も良くなっており、右肩上がりに調子が戻れば期待できる。しかし、プレスバックしたとしても強度が低くその辺では物足りなさを感じた。
17 ガルナチョ(Garnacho) 7点
-大きな見せ場を作ることはできなかったが、攻めた後のプレスバックなど、やるべきことはこなした。ブルーノからもらえればチャンスのシーンがあったがもらえず、本人としては不完全燃焼か。
11 ザークツィー(Zirkzee) 5.5点
-22人の中で唯一試合展開から置いていかれた印象。移籍後間もなくこの試合展開に慣れることは難しいが、プレー判断はもう少し早くてもよかったか。また、オフザボールで違いを作れれば、この試合展開でも十分通用しそう。
交代選手
43 コレアー(Collyer) 7点
-後半頭から出場。後半からは押し込まれる展開が続いた。その中で違いこそ生み出せなかったが、推進力のある持ち出しは通用していた。出場機会がもらえればかなり成長しそう。
5 マグワイヤ(Maguire) 7点
-69分から出場。早い試合展開についていけるかが心配されたが、悪い意味で目立つことはなかった。この状態を維持できればスタメンでなくともサブでは十分すぎる選手。
16 アマド・ディアロ(Amad Diallo) 7.5点
-69分から出場。右サイドで違いを生み出し、チャンスメイクを試みた。アマドが入ってからはアマドのサイドからのチャンスメイクに期待が高まった。前回も前々回の試合も状態は良かったため、スタメンで見たかった。
14 エリクセン(Eriksen) 6点
-86分から出場。試合展開に遅れることはなくプレーできたが、攻撃を活性化させることはできなかった。
監督
エリック・テンハグ(Erik ten Hag) 6点
-激しい試合展開でリヴァプール相手に一歩も引けを取らなかった。しかし、失点をした後の修正はカゼミーロの交代のみ。それも、後半開始時点で押し込まれる状態が続いてしまったため、カゼミーロの交代が吉なのか凶なのかも不明だった。人での修正ではなく、組み立てやフォーメーションでの修正が欲しいところ。
GK
1 アリソン(Alisson) 8点
-3試合連続無失点を継続。ユナイテッドの前線からのプレスにも難なく対処し、時折くるシュートに対しても危なげなく対応。流石リヴァプール守護神。
DF
66 アレクサンダーアーノルド(Alexander-Arnold) 8点
-縦への配給は申し分なく、守備時攻撃時のタスクもしっかりこなしていた。攻撃時の基本は中盤に入ってプレーをするが、相手布陣の関係で臨機応変にサイドに出たりしていた。また、チャンスがあれば中盤から上がっていくなど、ゴールを目指す姿勢は脅威だった。
5 コナテ(Konaté) 7.5点
-守備面・攻撃面ともに目立った活躍はなかったが、CBとしては上出来。ファンダイクと2人でザークツィーを見張り、ザークツィーが降りたら着いて行きしっかりとした対応をしていた。
4 ファン・ダイク(van Dijk) 8点
-リヴァプール不動のCBとしてこの試合も活躍。コナテに比べて縦パスの意識が強く、少しでもギャップが生まれたら積極的に縦パスを指していた。中央を固めていたユナイテッドにとっては、ファンダイクのちょっとした縦パスが厄介となった。
26 ロバートソン(Robertson) 7.5点
-クロスボールを放ってアシストを記録するなど、ロバートソンらしい活躍はなかったが激しい上下動を繰り返し、チームに貢献。83分からツィミカスに交代したが、ツィミカスに比べると貢献度は圧倒的に高かった。
MF
38 フラーフェンベルフ(Gravenberch) 8.5点
-大活躍。特にファンダイクからの縦パスを受け取り、すぐに反転して攻撃に繋げた。オフザボールの動きも非常に優れており、ユナイテッドの中盤を掻き回していた。
10 マクアリスター(Mac Allister) 7.5点
-陰ながらチームを支えた。痒いところに手が届く選手。速い試合展開にも終始置いていかれることはなく、攻撃陣から一歩引いたところに位置どりし、セカンドボールの回収、2次攻撃へのスイッチなど、絶妙な役割を果たした。
8 ショボスライ(Szoboszlai) 8点
-自由を与えられた選手。トップ下の位置で自由に動き、チームの潤滑油となった。ハイプレスを行う際も中央を開けることはなくユナイテッドを苦しめた。
FW
11 サラー(salah) 8.5点
-ユナイテッドと相性抜群。シュートセンス爆発。今シーズンも最高のパフォーマンスを見せてくれそう。ダロトの個人攻略にはやや苦戦したが、フラーフェンベルフ、アーノルドを中心にユニットを形成して攻略。中央に位置取りした際のシュートは見事だった。難しいシュートも難なく決める。
7 ルイス・ディアス(Luis Diaz) 9点 🔱
-得点を決めるまでは静かだったが、1点とったことでスイッチが完全に入った。ドリブルのキレは抜群で、リヴァプールの素早い攻撃を牽引した。今年もサラーとディアスの両ウィングは止められない。
20 ディオゴ・ジョタ(Diogo Jota) 7.5点
-得点やアシストを記録することはできなかった。ただ、ジョタのオフザボールや相手を引きつける動きは見事。フラーフェンベルフが持ち上がってくればスペースを開け、得点機会を演出した。これだけ速い展開で瞬時に空いてるスペースを見つける力はジョタらしい。
交代選手
18 ガクポ(Gakpo) 6.5点
-66分から出場。目立った活躍はできなかったが、気の利いたプレーは見せていた。数字を残せてくれば頼もしい。
84 ブラッドリー(Bradley) 7点
-76分から出場。右サイドバックで出場し、無難に役割をこなした。インナーラップもしっかりとおこなってユナイテッド陣を乱した。この調子を続けていけば、スタメン争い間違いなし。
9 ダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez) 6.5点
-76分から出場。ボールを触ろうと一列おりたりして攻撃に参加していた。この速い展開にも着いていける選手だが、最後の仕上げが今一つ。このような試合展開では先にゴールをあげられるかどうかが分目になってくるため、今後はフィニッシュが重要。
21 ツィミカス(Tsimikas) 6.5点
-83分から出場。ロバートソンに代わって出場した。ビルドアップなど難なくこなしたものの、ロバートソンのように攻撃のアクセントになることはなかった。
監督
スロット(Slot) 8.5点
-激しい試合展開をものにするスロットは見事。選手たちのコンディションも最高に整っており、この試合に臨む意気込みが感じられる。拮抗する試合が予想された中で、最高のチームに仕上げて挑んだ。それがリヴァプールが先行する要因となった。クロップ政権からの移行に不安もあったが、心配はいらないだろう。
試合のワンポイント(landmark)
リヴァプールが拮抗した試合をものにしました。しかも3-0と、結果的には圧倒でした。それはクロップ政権から引き継がれた勝負強さが引き寄せた勝ち、ともいえます。試合を見られた方ははっきりとわかったかと思いますが、プレミア最高峰のプレー強度保ったまま試合は進みました。互いにショートカウンターを仕掛け、奪われ、仕掛けられる。そんな戦いが終始続きました。そんな中、影を潜めていたルイス・ディアスがヘディングでゴールを決め、ユナイテッドホームだったこともありスタジアムは一瞬静かになった。この一点でユナイテッドにも再び火がついたかと思うと、リヴァプールが怒涛の攻めを展開し、早くも2点目を奪いました。ユナイテッドからすると、これまでの試合を見ても2点差をひっくり返せるメンタルは持ち合わせていないです。それもリヴァプールが相手となるとさらに難しくなります。2点目をとられた時点でそのような空気感に包まれました。そこで勝負ありだったかと思います。その後もプレー強度は高いレベルを維持し続けましたが、リヴァプールがそれを上回り、ユナイテッドは意気消沈。カウンターのキレがなくなり、リヴァプールに圧倒される形で試合は終わりました。どちらが点をとってもおかしくない試合の入りでしたが、やはりこういうときのリヴァプールの勝負強さは健在です。それを見事に引き出したスロット政権にも注目です。