選手採点

【第4節】マンチェスターユナイテッドVSサウサンプトンの選手評価

試合結果

MUNSOU
得点者’デ・リフト 35’                
ラッシュフォード 41’
ガルナチョ 90+6’

試合会場

収容人数

スターティングメンバー

マンチェスターユナイテッド

4-2-3-1

                               「出典:LINEUP11」

サウサンプトン

4-2-3-1

                               「出典:LINEUP11」

試合データ

マンチェスターユナイテッドサウサンプトン
ボール支配率56%44%
ゴール期待値(XG)2.461.12
シュート本数206
枠内シュート104

選手採点

GK

1 アンドレ・オナナ(Andre Onana) 8点

-PKストップもさることながら通常のセービングも良かった。ここ数試合は失点が続いていたため、この試合を機に無失点を続けていきたいところ。

DF

3 マズラウィ(Mazraoui) 7

-やるべきことを忠実にこなした。ただ、ディアロとのパス交換や中盤に入ってのプレーの際に、違いを生み出すまではいかなかった。そういった器用ぶりを見せられるとユナイテッドのオプションになれる。

4 マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligh) 8点

-前半最初はウォーカー=ピータースのドリブルに足を出してしまい、自陣の深い位置まで侵入されたが、それ以降のプレーは頼もしかったの一言。対人守備はもちろんのこと、ビルドアップやパスのタイミングもばっちり。それでいて得点を決め、完全にチームに流れを引き寄せた。

6 リサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez) 7.5点

-最高の働きをした。球際の激しさはプレミアリーグ屈指のものがある。フィジカル面をみても、コンディションを整えてきた印象。

20 ダロト(Dalot) 6点

-CBからもらったパスを中盤や前線につけるタイミングなどはいつものようによかった。しかし、相手の右サイドの守備対応はいまいちだった。特にディブリングとの対決は負けることが多かった。そしてPKを献上してしまった。後半最後にアシストを記録したため評価をしたいところだが、DFとしての守備対応には課題あり。

MF

14 エリクセン(Eriksen) 7点

-久々のスタメン出場となった。プレー強度面で心配なところはあったが、全く問題なし。攻守の潤滑油になっていた。メイヌーと縦関係になることでエリクセンお得意のプレーエリアを確保していた。

37 メイヌー(Mainoo) 6.5点

-この試合は活躍したとは言えない。前線に飛び出して行ってパスを要求するなど、運動量での貢献はしたが、球離れが悪いシーンや、パスを引っ掛けてしまうシーンなど、やや疲れや鈍さのみえる試合だった。

8 ブルーノ・フェルナンデス(Buruno Fernandes) 7点

-トップ下の位置ながら色々なところに顔を出した。ブルーノは狙いすぎなパスなども有る印象だが、この試合ではそれがなく、的確な場所に配給していた。やはり替えの利かない選手。

FW

10 ラッシュフォード(Rashford) 7.5点

-半年ぶりのゴールを決めた。この試合はボールを受けると積極的に仕掛け、そのキレもよかった。このコンディションを維持できればスタメンとして起用できそう。

16 アマド (Amad)  7点

-1アシストを記録。キレキレのアマドではなかったが、アマドがボールを持つと雰囲気がある。実際、アマドが前向きでボールを持つと相手は飛び込まずにズルズルと後ろに下がる。この調子を続ければ間違いなくスタメン。

11 ザークツィー(Zirkzee) 7.5点

-惜しいシーンは何度か作ったが、決めることはできなかった。ただ、ワンタッチプレーや細かい足さばきはこれまでのユナイテッドにはないリズムを生み出す。そういった意味では、点を取らずとも満足感のある選手。

交代選手

17 ガルナチョ(Garnacho) 7.5点

-73分からの出場。3点目を決めた。やはりこの選手が途中で入ると相当厄介。縦突破はもちろん、カットインも警戒しないといけないため、対応の難しい選手。途中交代ながらもしっかりと結果を出しているため、ラッシュフォードとのポジション争いに注目。

25 マヌエル・ウガルテ(Manuel Ugarte) 8点

-73分からの出場。プレミアリーグデビューを飾った。そして及第点以上の活躍。積極的にボールを受け、さばいていた。セカンドボールの回収から素早いプレスバックまでこなし、すっかりユナイテッドに馴染んでいた。この試合だけで判断するのは難しいが、次節はスタメンで見たい選手。

5 マグワイヤ(Maguire)  7点

-74分からの出場。特に目立った活躍はなかったが、途中から入るCBとしては十分の出来。

35 ジョニー・エヴァンス(Jonny Evans) 7点

-77分からの出場。35歳ながらも球際の強度はプレミアレベルを維持。マグワイヤとともに試合を閉めるう役割を担った。申し分ない活躍。

18 カゼミーロ(Casemiro) 6.5点

₋87分からの出場。前節の賛否両論あった試合からの今節。特に目立つことはなかったが、交代要員としてのカゼミーロは贅沢すぎるか。

監督

エリック・テンハグ(Erik ten Hag) 6点

-評価の難しい試合。前半にあったPKをオナナが止め、その1分後にセットプレーの流れでデ・リフトが決め、その後は流れをつかんだが、この展開をどう読んでいたのか。おそらく、PKを止めることができなければ前半のうちに2‐0になっていただろうし、セットプレーで決めていなければその後も拮抗した試合展開になった。結果的には3‐0の大勝だったが、監督としての力量は見せることができなかった。

GK

30 ラムズデール(Ramsdale) 7点

-セービングやビルドアップに関しては全く問題がなく、積極的な縦パスを通すなど、サウサンプトンの攻撃の起点になりつつあった。失点はいずれもノーチャンス。

DF

16 菅原由勢(Yukinari Sugawara) 6点

-前半の30分まではサウサンプトンペースで、その間は激しい上下動で攻撃参加もしていた。それ以降は守備の時間に徹することが多かった。ラッシュフォードとの一対一ではほとんど抜かれなかった。ただフィジカル面で今後は心配。

5 ステフェンス(Stephens) 5点

-レッドカードをもらうまではサウサンプトンの守備陣を身体を張って引っ張った。ユナイテッドも最後に出てくるステフェンスの脚に悩まされた。しかし、レッドカードをもらったシーンは軽率で、サウサンプトンにとどめを刺す形になった。

35 ベドナレク(Bednarek) 6.5点

-落ち着いたプレーは披露したものの、失点を防ぐことができなかった。最後の脚を出すタイミングが遅れてしまったり、判断が遅いシーンもあるため、ハーウッド=ベリスとの競争になるか。

2 ウォーカー・ピータース(Walker-Peters) 7点

-サウサンプトンの攻撃を左サイドから活性化。前半はユナイテッドのポケットの位置まで侵入し、デ・リフトを翻弄するなど、大活躍。あのままペースを握れていればMVP級。

MF

4 ダウンズ(Downes) 6.5点

-セカンドボールの回収、守備と攻撃の潤滑油として活躍。決定的なシーンや大役をになうことはなかったが、今のサウサンプトンには欠かせない選手。

26 ウゴチュク(Ugochukwu) 7点

-大柄な体格ながら細かいタッチを披露。判断力にも優れており、横パスのタイミングとスピード感は抜群。自身で持ち上がることも可能で、サウサンプトンの中盤を大いに支えた。

18 マテウス・フェルナンデス(Mateus Fernandes) 6点

-無難な活躍。守備にまわる時間帯が多かったため、そこまで目立つことはなかった。

FW

33 ディブリング(Dibling) 6.5点

-サウサンプトンのアクセントになっていた。34分に獲得したPKもこのディブリングから。瞬時のスピードやパスセンスは随一。今後、ビッグクラブが狙う可能性あり。

17 ブレレトン・ディアス(Brereton Diaz) 5.5点  

-攻撃の起点になることもあったが、その時間はわずかで、活躍したとは言い難い試合になった。得意の裏抜けなどもなく、苦しい試合となった。

19 アーチャー(Acher) 5.5点

-PKを外してしまった。その他のシーンでも目立った活躍をすることはできず、将来を期待されているだけに惜しかった。

交代選手

11 ロス・スチュワート(Ross Stewart) 6点

-62分から出場。ワンタッチプレーで起点になることもあったが、肝心のシュートやドリブルで印象を残すことができなかった。

10 ララーナ(Lallana) 6点

-63分から出場。投入後すぐに多くボールに触れ、リズムをつかんだように見えたが、ユナイテッドがギアをあげると消えてしまった。これからの活躍に期待。

22 コルネ(Cornet) 6点

-64分から出場。得意のドリブルでチャンスメイクをすることができなかった。前半から見たい選手。

24 フレイザー(Fraser) 5.5点

-64分から出場。フレイザーも目立った活躍はなかった。プレミアリーグでの実績がある選手の為、今後はサウサンプトンのカギになってくるか。

6 ハーウッド=ベリス(Harwood-Bellis) 6.5点

‐81分から出場。大柄な体格とその若さから期待のかかる選手。途中からの交代でCBに入ったが落ち着いてプレーした。出場機会が増えれば期待できる選手。

監督

ルゼル・マーティン(Russell Martin) 6点

-前半最初からギアをあげて戦うことに成功。しかし、PK失敗を機に流れを持っていかれてしまった。後半になってもその流れを変えることができなかった。トップ下の位置に入ったフェルナンデスなどがボールに触れる回数が少なかったため、人を変えて戦うという選択肢もあったが、人は変えずに勝負した。開幕から4戦負けが続いているため、奇策も必要となるか。

試合のワンポイント(landmark)

この試合は解説者のベン・メイブリーさんも仰っていた通り、サウサンプトンFWのアーチャーがPKを外したことがターニングポイントになりました。33分にディブリングの突破をダロトがスライディングタックルしてPK獲得。アーチャーが蹴ることになりましたが、蹴る前の表情はなんだか自信なさげでした。ただ、ユナイテッドGKのオナナもPKストップが得意かと言われるとそうでもありません。そういた意味ではキッカーに分があるかと思われました。しかし失敗。そしてその1分後にセットプレーの流れでユナイテッドDFのデ・リフトがネットを揺らす先制点を決めました。PKを獲得するまではサウサンプトンが押し込んでおり、ユナイテッドの攻撃はほとんど効果がありませんでした。そんな中でPKを獲得したわけですので、サウサンプトンからすれば試合をモノにする絶好のチャンスでした。一方のユナイテッドは押し込まれた展開が続いた中でPKを献上してしまい「今日も苦戦するのか…」という雰囲気に包まれました。そんな不安をPKストップから先制点の流れで一気に吹き飛ばしこの試合をモノにしました。そのPKの前後で両チームの明暗が分かれたといえます。