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【マルティン・ウーデゴール】のプレースタイルと経歴は? ノルウェーの若き神童の魅力とは

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こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。

今回はアーセナルに所属するMFマルティン・ウーデゴールについて深堀をしていきます。足元タイプで技巧派ながら献身性があり、現代フットボール理想のMF。また、そのパスの意外性は毎度観客を沸かせます。

そんなウーデゴールについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。

基本情報

【身長】 176cm

【生年月日】 1998年12月17日

【出身国】 ノルウェー

【利き足】 左

【ポジション】 MF

【背番号】 8

【市場価値】 1億3500万ユーロ

主な獲得タイトル

アーセナル

フロリダカップ:1回 (2022)

エミレーツカップ:2回 (2023・2022)

コミュニティシールド:1回 (23/24)

MLSオールスター:1回 (2023)

レアル・マドリード

チャンピオンズリーグ:1回 (15/16)

UEFAスーパーカップ:1回 (16/17)

FIFAクラブワールドカップ (2016)

プレー映像

まずはウーデゴールの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。

これまでの経歴

2024年現在までのウーデゴールの経歴を簡単に振り返りましょう。

ストレームスゴトセト[2013-2015]

出場試合数24試合
得点5得点
アシスト0アシスト

ウーデゴールは10歳の時に、父親の古巣クラブであるストレームゴトセトの下部組織に入団しました。

その後、順調に技術を磨いたウーデゴールは2013年(当時14歳)にトップチームに合流します。

この時期に欧州ビッククラブであるバイエルンミュンヘンやマンチェスターユナイテッドの練習にも参加していたようです。

結果として、15歳でトップチームデビューをすることになり、24試合5得点を記録しました。15歳でこの結果を残したウーデゴールはついにレアルマドリードに移籍することになります。

レアル・マドリード レアル・マドリード・カスティージャ[2015-2017]

出場試合数64試合
得点5得点
アシスト0アシスト
※このうちレアルマドリードでは2試合出場0得点0アシスト

2015年1月にレアル・マドリードとの契約が発表されました。6年契約でした。16歳だったこともあり、いきなりトップチームで活動することはありませんでした。おもにレアル・マドリード・カスティージャと呼ばれるレアル・マドリードのBチームで練習を行うことになりました。

トップチームデビューは2015年5月に行われた最終節のヘタフェ戦でした。これはレアル・マドリード史上最も若い年齢でのデビューになり、その年齢は16歳と157日でした。

しかし、当時のレアル・マドリードのスカッドは銀河系軍団と呼ばれるメンバーで構成されており、いくら若くして活躍をしたウーデゴールであっても、そのスカッドに入る余地はありませんでした。

その結果、ウーデゴールは再びカスティージャでプレーすることになります。

SCヘーレンフェーン [2017-2018]

出場試合数43試合
得点3得点
アシスト5アシスト

2017年1月、ウーデゴールはSCヘーレンフェーンにレンタル移籍します。加入初年度は活躍をすることができず、不完全燃焼でシーズンを終えました。

2年目からは背番号を10番に変更しました。2年目の結果としては26試合2得点2アシスト。まずまずの結果ではありますが、神童とよばれたウーデゴールにとっては悔しい結果となりました。

SBVフィテッセ [2018-2019]

出場試合数39試合
得点11得点
アシスト12アシスト

SCヘーレンフェーンでの契約が終了したのち、レアル・マドリードに戻るかと思いきや、エールディビジのSBVフィテッセに移籍が発表されます。

この時点でウーデゴールの存在感は欧州からは消えてしまいました。

しかし、ウーデゴールが神童としての片鱗を見せます。39試合11得点12アシストという結果を1年で記録しました。これまで、1シーズンで得点アシストともに2桁に到達したことがなかったウーデゴールにとって、この結果は覚醒に近いものがあったでしょう。

レアル・ソシエダ [2019-2020]

出場試合数36試合
得点7得点
アシスト9アシスト

その活躍が評価され、2019年7月にラリーガのチームであるレアル・ソシエダにレンタル移籍をします。

SBVフィテッセ時代に守備面・攻撃面でともに成長した部分をレアル・ソシエダにも持ち込み、見事にチームを牽引しました。結果として、レアル・ソシエダはリーグ6位、国内カップ戦であるコパ・デル・レイで優勝を果たしました。

好調ぶりを維持し続けたウーデゴールは、スペインの地でも通用することを雇用元であるレアル・マドリードに見せつけました。

レアル・マドリード [2020-2021]

出場試合数9試合
得点0得点
アシスト0アシスト

レアル・ソシエダでの活躍を評価したレアル・マドリードはウーデゴールをライバルクラブに留めておくわけにはいかず、2020年に引き戻します。およそ5年ぶりの帰還となりました。

しかし、再びレアル・マドリードでの壁にぶつかります。9試合に出場し得点アシスト共に記録することができませんでした。

当時レアル・マドリードを指揮していたジダン監督の信頼を得られなかったことも、出場試合数が少ない要因のようです。

2021年にアーセナルへレンタル移籍をします。このイングランドの地で再覚醒をすることになります。

アーセナル [2021-2025]

出場試合数153試合
得点35得点
アシスト25アシスト

背番号11番をつけてアーセナルにレンタル移籍をしたウーデゴール。移籍初年度は20試合2得点2アシストと、まずまずのスタートをきりました。その当時、アーセナルの復権を託されていたミケル・アルテタ監督はウーデゴールの活躍とフィット感を評価しており、完全移籍での獲得をクラブ側に打診します。

ウーデゴール自身はレアル・マドリードへの憧れを捨てきれなかったようですが、レアル・マドリードの監督であったアンチェロッティから構想外であることを伝えられたこともあり、2021年8月にアーセナルへの完全移籍を決断します。

新しく背番号を8番に変え、シーズンを迎えます。完全移籍後すぐに活躍をすることはできませんでしたが、徐々に調子を取り戻します。そのころ、チームキャプテンであったラカゼットが退団することが発表されました。アルテタ監督が後任に指名したのがウーデゴール。

その後はチームの中心選手として安定して活躍し、2022年12月にはプレミアリーグ月間最優秀選手を受賞するなど、キャプテンとして頼れる存在になりました。

21/22シーズン以降は年間で40試合以上出場しており、得点アシストともに安定して記録しています。

プレースタイル

左足を活かしたチャンスメイクを得意とする選手です。そのパスセンスは絶妙で、デブライネのような大胆さもあれば、シャビやイニエスタのような芸術的なパスも出せます。守備面での貢献度も抜群で、献身的にプレスを行います。

マルティン・ウーデゴールの魅力

【マルティン・ウーデゴールの魅力①:攻守にわたる献身性】
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ウーデゴールはとにかくピッチを駆け回ってあらゆる場所に顔を出します。パス・シュート・ドリブルなど、華やかな部分に特徴のある選手ですが、やるべきことはしっかりやります。

特に、守備意識の高い選手です。それはレアル・ソシエダ時代から引き継がれており、前線からのプレッシングはもちろんのこと、プレスバック、身体を張った守備など、とにかくチームのために働きます。

そのようなアクションはアーセナルのキャプテンとしての振る舞いとしても重要ですし、何よりアルテタ監督の思考するフットボールにおいては不可欠です。

見えづらいところでもしっかり働いているのがウーデゴールです。

【マルティン・ウーデゴールの魅力②:高精度なパス】
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ウーデゴールの特徴は創造性のあるパスを出せるところにあります。

アーセナルのOBでいうとMFメスト・エジルやMFセスク・ファブレガスのようなパスを得意とします。誰もが「え⁉」と驚くような場所やタイミングでパスを出します。もちろん、リスキーなパスは狙うことは少なく、そのあたりのリスクヘッジはしっかりしています。

とはいえ、創造性のあるパスばかりではなく、その場面に応じた効果的なパスを配給するのがベースにあります。そのうえで創造性のあるパスをオプションとして持っているため、非常に厄介な選手です。

↓23/24シーズン第29節の対チェルシー戦で見せた見事なパス↓

【マルティン・ウーデゴールの魅力③:ドリブルスキル】
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繊細なタッチから繰り出されるドリブルスキルも高レベルです。

主にトップ下で起用されることが多いウーデゴールですが、トップ下のポジションは相手のプレッシャーがかかりやすく、ボールを失う可能性が高いポジションです。かといって、ボールを奪われてよいわけではありません。

そんな難しいポジションながら、巧みなタッチで相手をかわし、ゴール前までボールを運びます。

また、狭く密集したゾーンでもボールを失わずに打開することが可能で、ボールキープ力にも長けています。

シティ打破のキーマン

マルティン・ウーデゴールの魅力をお伝えしていきました。

ウーデゴールは今やアーセナルの中心選手で人気のある選手ですが、数々の苦労を経験してきた選手です。そのような経緯を知っていて、アルテタがキャプテンに任命しました。

その経験をチームに還元できることもウーデゴールの強みです。アルテタ監督もチーム再建時には様々な苦難を強いられました。そういった意味ではウーデゴールとアルテタ監督は共通するものがあります。

ここ最近はマンチェスターシティのリーグ制覇が続いています。これを阻止できる可能性のあるクラブは現時点でリヴァプールかアーセナルの両者です。そしてそのカギを握るのがウーデゴールの存在です。

今やアーセナルには欠かせない選手となったウーデゴール。彼の活躍でマンチェスターシティの躍動を阻止できるのか注目です。

是非マルティン・ウーデゴールの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!

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