こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はトッテナムに所属するDFミッキー・ファン・デフェンについて深堀をしていきます。ファン・デフェンはトッテナムのハイラインを支える中心選手で、そのスピードはプレミアリーグ最高水準。瞬足FWにも追いつき、持ち前のフィジカルを活かしてボールを刈り取ります。オランダの同胞DFファン・ダイクの後継者として語られることもあり、これから先のオランダを牽引すること間違いなしです。
攻撃関与能力 | ★★★★ |
守備貢献能力 | ★★★★ |
サッカーIQ | ★★★ |
身体能力 | ★★★ |
そんなミッキー・ファン・デフェンについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 193cm
【体重】 88kg
【生年月日】 2001年4月19日
【出身国】 オランダ
【利き足】 左
【ポジション】 DF
【市場価値】 74億円
主な獲得タイトル
特になし
プレー映像
まずはミッキー・ファン・デフェンの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのミッキー・ファン・デフェンの経歴を簡単に振り返りましょう。
FCフォレンダム下部組織
在籍期間 | 2013-2019 |
出場試合数 | 13試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
2013年からFCフォレンダムのU-13に加入したファン・デフェン。加入から5年後となる2018年には17歳ながらU-19チームに召集されます。
短期間で成長を重ねたファン・デフェンは、2019年にセカンドチームに合流します。
FCフォレンダムⅡ
在籍期間 | 2019-2020 |
出場試合数 | 6試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 1アシスト |
FCフォレンダムⅡ(オランダ3部)に合流後、6試合の出場機会が与えられ、評価を高めると、2020年からトップチームへの昇格が決まります。
FCフォレンダム
在籍期間 | 2020-2021 |
出場試合数 | 48試合 |
得点 | 2得点 |
アシスト | 1アシスト |
当時、FCフォレンダムはオランダリーグ2部のチームでした。ファン・デフェンは昇格後、すぐに先発の座を勝ち取り、昇格年には20試合に出場します。冷静で的確なプレー選択をする19歳には世界から注目が集まりました。
続く2020-2021シーズンはさらに出場機会を伸ばし、28試合に出場。みるみる成長を重ねたファン・デフェンはヴォルフスブルク(ドイツ1部)からオファーを受けます。
ヴォルフスブルク
在籍期間 | 2021-2023 |
出場試合数 | 41試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 2アシスト |
2021年8月に4年契約でファン・デフェンはヴォルフスブルクに入団します。入団後、以前から抱えていたハムストリングの怪我が悪化してしまい、すぐにトップチームに定着することはありませんでした。それでも、シーズン終盤に5試合に出場し、1アシストを記録するなど、ドイツでの評価も高めつつありました。
続く2022-2023シーズンからは怪我から完全復活。すぐにスタメンに名を連ねると、年間で36試合1得点1アシストを記録し、ブンデスリーガのみならず、フットボール界に名をはせる選手になりました。
ドイツで躍進を続ける若手にまたもや移籍の声がかかります。行先はトッテナム(イングランド1部)でした。
トッテナム
在籍期間 | 2023~ |
出場試合数 | 29試合 |
得点 | 3得点 |
アシスト | 0アシスト |
2023年8月に6年契約でトッテナムへ完全移籍を果たしたファン・デフェン。移籍金は3450万ポンドでした。
期待のかかる若手はすぐにスタメンに抜擢されます。トッテナムに合流してわずか1週間でブレントフォード戦でデビュー。その後も持ち前の判断力、スピード、対人守備を遺憾なく発揮し、移籍初年度から29試合に出場します。
その後も、ハムストリングの負傷に悩まされながらも、トッテナムに欠かせないディフェンダーとして活躍をしています。
代表歴(A代表)
出場試合数 | 10試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
プレースタイル
対人守備、スピード、空中戦など、DFに必要な要素を高い水準で有しているCB。特にスピードが並外れており、仕掛ける側のFWがスピード勝負を挑むことが不可能なほどです。また、193cmの身長と体格を有しているため、物理的な接触も難なくこなします。ビルドアップに関しても、左利きであるため、後方からの組み立てには効果的に関与でき、そのフィード力にも定評があります。さらには自身での持ち運びができる選手のため、相手の守備陣形に穴をあけることが可能で、攻撃の起点にもなり得ます。
ファン・デフェンの魅力
【ファン・デフェンの魅力①:ハイラインを実現するスピード】
Embed from Getty Imagesファン・デ・フェンの最も特徴的な能力は「スピード」。そのスピードは時速37.87km。現時点では、マンチェスターシティに所属するDFカイル・ウォーカーの37.31kmを抜いており、この記録はプレミアリーグトップの速さです。
その速さはトッテナムのハイラインディフェンスに大きく貢献します。2023-2024シーズンからポステコグルー監督が就任し、超ハイラインのフットボールを展開するようになりました。当然、ハイラインのため、自陣後方に莫大なスペースが生まれ、相手チームはここを狙ってきます。特に、ショートカウンターを得意とするチームはどんどん裏のスペース目掛けてボールを放り込みます。
本来であれば、FWの選手が裏へ抜け出せば大チャンスですが、ファン・デ・フェンがいる限りそうはなりません。裏の莫大なスペースもスピードによって支配します。それに加え、スパーズのディフェンダー陣も背後のスペースを相手が狙うことはわかっています。なので、蜘蛛の巣に引っかかった獲物を捉えるが如く相手に食らいつきます。
それらも相まって、ハイラインのディフェンスが実現されています。
【ファン・デフェンの魅力②:守備者としての安定感】
Embed from Getty Imagesファン・デ・フェンの守備能力は、リヴァプール不動のDFファン・ダイクに例えられます。それもそのはずで、並外れたスピード、強靭な肉体、高い戦術理解力を有しているからです。
そのため、ファン・デ・フェンが試合に出場すれば、ピッチ全体が安定感に包まれます。高い集中力で相手をマークし、鋭い読みでボール奪取を試みます。その迫力はファン・ダイクにまったく引けをとりません。また、ビルドアップなど、ボール保持の時間帯ではチームに落ち着きをもたらします。相手の動きに合わせてポジショニングを行い、時には自身がCBの位置から外れることでスペースを生み出します。そのようなディフェンダーに求められる能力を高い水準で持っているのがファン・デ・フェンです。
また、高い配給能力とスピードがあるファン・デフェンは、それらを活かしてチームの攻撃に安定感を与え、時には停滞時のアクセントにもなります。特に、CBの位置から前線までボールを運ぶことは、システマチックな現代フットボールにおいて、対処が難しくなるため、相手の守備陣形を効果的に崩すことができます。
そのようなセンスも持ち合わせているファン・デフェンは、プレミアリーグに来て以降、何度も攻撃関与をして相手チームを苦しめています。
【ファン・デフェンの魅力③:リーダーシップ】
Embed from Getty Imagesファン・デ・フェンはリーダーとしての活躍も大いに期待できる選手。ヨング・フォレンダム時代にはチームキャプテンをしており、トップチームでもキャプテンマークの着用歴があります。また、U-21オランダ代表でもキャプテンを務めていたことから、各カテゴリーで主将としての価値を認められてきました。
スパーズ加入後、ピッチ上で激昂(げっこう)している姿はあまり目にしませんが、常に声を張っている印象はあります。自陣でのコーナーキック、自陣での組み立てなど、少しの空き時間があれば可能な限りチームに何か伝えています。他のチームに目を向けても、これほど声を出している選手は珍しく、CBとしては理想的な存在です。
また、ポステコグルー監督の志向するフットボールがハイラインということもあり、ディフェンスラインの統率にリーダーシップは欠かせません。そんなハイラインディフェンスを支えているのがファン・デ・フェンということを考えれば、近い将来、スパーズの主将として出場する可能性は十分にあります。
世界最高峰候補
ミッキー・ファン・デフェンの魅力をお伝えしました。
ファン・デフェンは「nextファン・ダイク」と呼び声高い選手です。体格・スピード・判断力など、ディフェンダーとして必要な能力をすべて持っています。スピードに関してはファン・ダイクよりも早く、同胞の先輩を超えている要素です。しかし、世界最高峰であるファン・ダイクがこれほど長く活躍を続け、長く重宝されるのには理由があります。それは「絶大な信頼感」です。
この信頼感は長きにわたる活躍とフットボール以外の面で培われていくもの。ファン・ダイクのピッチ内での活躍、ピッチ外での振る舞いは一流で、どの選手もまねたくなるような選手です。
そんな同胞の先輩に近しい存在になりつつあるファン・デフェン。これから先の活躍に注目です。
是非ミッキー・ファン・デフェンの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!