こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はチェルシーに所属するFWノニ・マドゥエケについて深堀をしていきます。デビュー当時は若者らしいムラのあるプレーが多かったマドゥエケ。しかし、その才能は本物で、チェルシーの名選手たちを差し置いてスタメンで出場するほど。
そんなマドゥエケについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 176cm
【生年月日】 2002年3月10日
【出身国】 イングランド
【利き足】 左
【ポジション】 FW
【背番号】 11
【市場価値】 3500万ユーロ
主な獲得タイトル
チェルシー
フロリダカップ:1回 (2023)
プレミアリーグサマーシリーズ (2023)
イングランドU21代表
UEFA U21チャンピョンシップ:1回 (2023)
PSVアイントホーフェン
スーパーカップ:2回 (22/23・21/22)
KNVBカップ:1回 (21/22)
プレー映像
まずはマドゥエケの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのマドゥエケの経歴を簡単に振り返りましょう。
PSVアイントホーフェンU-19 [2018-2019]
出場試合数 | 16試合 |
得点 | 7得点 |
アシスト | 0アシスト |
マドゥエケはクリスタルパレスの下部組織やトッテナムの下部組織を経験したのち、トップチームでの活躍を求めてPSVアイントホーフェンに移籍をします。当時16歳でした。
移籍した当初はアイントホーフェンのトップチームに加わることはできず、U-17とU-19のチームからトップチームの出番をうかがうことになりました。
ヨングPSV [2019-2020]
出場試合数 | 6試合 |
得点 | 4得点 |
アシスト | 1アシスト |
その後、PSVアイントホーフェンのリザーブチームであるヨングPSV(オランダ2部)のMVVマーストリヒト戦でトップチームデビューを飾りました。
トップチームでは、6試合4得点1アシストの結果を残しました。その後は、U-19でのプレーに落ち着きましたが、念願のトップチームデビューを果たし、しっかりと結果を残すことに成功しました。
PSVアイントホーフェン [2020-2023]
出場試合数 | 80試合 |
得点 | 20得点 |
アシスト | 1アシスト |
2020年1月に再びPSVアイントホーフェンに戻ったマドゥエケはその才能を開花させます。
戻ってすぐにPSVアイントホーフェンでのトップチームに定着。同年3月には2024年までの契約延長を勝ち取りました。
それもそのはずで、80試合20得点1アシストを記録。チームを引っ張る立場にまで成長しました。
その後、母国であるイングランドの名門チェルシーから声がかかり、移籍することになります。
チェルシー [2023-2025]
出場試合数 | 46試合 |
得点 | 9得点 |
アシスト | 3アシスト |
マドゥエケは2023年1月に7年半の大型契約でチェルシーに移籍しました。
移籍初年度である2022-2023シーズンは12試合1得点の活躍をし、若手選手として徐々に注目を浴びるようになります。
マドゥエケがブレイクしたのは2023-2023シーズンでした。34試合8得点3アシストと、ウィンガーの選手としては申し分ない活躍を見せ、チェルシーサポーターの信頼をつかみ取りました。同時期、チェルシーの人員は飽和状態であったため、有名選手であってもベンチメンバーに入ることすら難しい状況でした。その中で、マドゥエケはベンチメンバーには必ず入り、コンスタントに試合に出場し、結果を残しました。
それ以来、チェルシーのウィンガーとしてはNo.3には入る選手となり、活躍を続けています。
プレースタイル
独特の間合いを持つウィンガーの選手で、左サイドを主戦場としています。ボールを受けると相手にじりじりと近づいていき、相手のアクションに合わせてドリブルのコースを選択します。得意の形はカットインからのシュートで、相手を外しつつ左足から放たれるシュートは精度も抜群です。
ノニ・マドゥエケの魅力
【ノニ・マドゥエケの魅力①:スピード感あるドリブル】
Embed from Getty Imagesマドゥエケはスピードに乗りながらドリブルで進むことができます。
ウィンガーの選手であれば当たり前のようですが、スピードに乗りながら相手に迫ることができるウィンガーは意外と少ないと思います。それは、独特の間合いを持つ選手しかできないからです。
というのも、スピードのみで相手をかわそうとすると、フィジカルで対応されたり、カバーリングの選手にカットされてしまいます。しかし、独特の間合いとスピードが組み合わさると、相手は安易に飛び込むことはできません。その結果、相手はズルズルと下がることになります。
そのように効果的に相手を下げられるドリブラーは多くはありません。その点、マドゥエケはじりじりと相手に迫りつつスピードを上げていきます。
相手を下げることで、マドゥエケのドリブルコースが空き、変幻自在のドリブルを披露することができます。
【ノニ・マドゥエケの魅力②:足首で進路変更】
Embed from Getty Images相手のアクションに合わせて進路を変えられるのがマドゥエケです。
相手が足を出してくるタイミング、身体を当ててくるタイミングを瞬時に察知して、ボールの軌道に落とし込みます。その秘密はマドゥエケの「足首の動き」だと思います。
マドゥエケのドリブルを見ていると、相手が足を出してくるタイミングで逆を突いているように見えます。ギリギリまで誘い込んでいるのです。それは急な進路変更にも対応できるというマドゥエケの自信にもみえます。
↓マドゥエケのゴール前での落ち着きと、ギリギリまで相手を誘うドリブル↓
またそれとは別に、重心は身体の右にあるのにボールを左に転がして進んだり、右足をドリブル中に織り交ぜて変化を加えたりと、重心移動やアジリティが非常にうまい選手です。
【ノニ・マドゥエケの魅力③:チャンスをカタチにする力】
Embed from Getty Imagesマドゥエケは人員が飽和するチェルシーにおいて、スタメンを確約された選手ではありません。そのため、途中出場する機会が多い選手です。
しかし、それを全く感じさせないほどに試合に馴染むのが早く、自身の色をすぐさま試合に出すことができます。それに加えて、しっかりとゴールを決めます。
チャンスの少ない試合であっても、マドゥエケが起点となってゴールが生まれることも少なくありません。特に、マドゥエケがドリブルを開始し、ペナルティーエリアに侵入できれば、ゴールが生まれる可能性が高いです。
ドリブルの選択肢もカットインに限らないため、幅広い選択肢の中でプレー選択をしています。ややボールの持ちすぎを指摘されることもありますが、それでも、マドゥエケのドリブルは魅力的で、結果に繋がりやすいと感じます。
実際、カットインのほうがチャンスに見えそうな場面でも縦突破を選択し、ゴールを決めたり、パスの方が無難な選択なのにドリブルを選択してチャンスに変えたりと、とにかくゴールを臭わせるプレーに多く関与します。
絶対的な存在になれるか
ノニ・マドゥエケの魅力をお伝えしていきました。
2023-2024シーズンにブレイクして以降、結果を残し続けているマドゥエケですが、依然としてチェルシーの人員は飽和状態です。その中には、フランス代表のエンクンク、ポルトガル代表のジョアン・フェリックス、ペドロ・ネト、イングランド代表のサンチョ、パーマーなど、名だたる選手が揃っています。
このメンバーの中で絶対的な存在となるには「結果」をこれまで以上に残さなければいけません。マドゥエケからはシーズンを追うごとに成長を感じます。おそらく、マドゥエケは根性がある選手で、人一倍負けん気が強い選手です。ライバルが多いこの状況下で頭一つ抜けられるかどうかに注目です。
是非ノニ・マドゥエケの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!