こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はマンチェスターユナイテッドに所属するDFノゼア・マズラウィについて深堀をしていきます。マズラウィは2024-2025シーズンの夏移籍でワンビサカに代わって加入しました。当時、ワンビサカの守備能力との比較において劣ると認知されていました。しかし、加入以降、対人守備でプレミアリーグの強度に適合。それだけでなく、ビルドアップや攻撃参加において申し分ない活躍をしています。
攻撃関与能力 | ★★★ |
守備貢献能力 | ★★★★ |
サッカーIQ | ★★★ |
身体能力 | ★★ |
そんなマズラウィについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 183cm
【体重】 62kg
【生年月日】 1997年11月14日
【出身国】 モロッコ
【利き足】 右
【ポジション】 DF
【市場価値】 42億円
主な獲得タイトル
クラブ/代表 | 大会名 | 獲得回数 | 獲得年度 |
バイエルンミュンヘン | ブンデスリーガ | 1回 | 2022-2023 |
スーパーカップ | 1回 | 2022-2023 | |
アヤックス | スーパーカップ | 1回 | 2019-2020 |
エールディビジ | 2回 | 2020-2021・2018-2019 | |
KNVBカップ | 2回 | 2020-2021・2018-2019 | |
ヨング・アヤックス | エールステ・ディヴィジ | 1回 | 2017-2018 |
U-19 アヤックス | エールディビジ U-19 | 1回 | 2015-2016 |
プレー映像
まずはマズラウィの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのマズラウィの経歴を簡単に振り返りましょう。
ヨングアヤックス
在籍期間 | 2016-2019 |
出場試合数 | 56試合 |
得点 | 12得点 |
アシスト | 7アシスト |
アヤックスの下部組織出身のマズラウィ。2016年にアヤックスのリザーブチームであるヨングアヤックス(オランダ2部)に昇格します。
2016-2017シーズンは33試合に出場しました。この時期、ヨングアヤックスでの活躍もあり、アヤックス(オランダ1部)での出場機会も増えていきます。
2017-2018シーズンはヨングアヤックスで22試合、アヤックスで8試合に出場と、徐々にトップチームに順応していきました。
アヤックス
在籍期間 | 2017-2022 |
出場試合数 | 137試合 |
得点 | 10得点 |
アシスト | 7アシスト |
2018-2019シーズンは1シーズンをアヤックスで過ごします。1年で48試合に出場し、4得点2アシストと、トップチームでの顔ぶれとして違和感ない活躍を見せました。
2019-2020シーズンと2020-2021シーズンは、目や足に怪我を負ってしまい、2年間で46試合の出場にとどまりました。
2021-2022シーズンからは本調子を取り戻します。軽度の打撲を負いながらも1年で35試合に出場し、5得点4アシストの活躍。
この活躍を受け、バイエルンミュンヘン(ドイツ1部)が獲得に名乗りを上げます。
バイエルンミュンヘン
在籍期間 | 2022-2024 |
出場試合数 | 55試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 8アシスト |
2022年5月にバイエルンミュンヘンとの4年契約が発表されます。
加入後はスタメンとして起用されることも多かった中、再び負傷離脱をしてしまいます。移籍したシーズンは26試合の出場となりました。
しかし、出場すれば計算の立つマズラウィは翌シーズン(2023-2024シーズン)も安定した活躍を見せ、バイエルンミュンヘンに別れを告げます。
新天地はイギリスの名門マンチェスターユナイテッド(英1部)でした。
マンチェスターユナイテッド
在籍期間 | 2024~ |
2024年8月、ワンビサカの後継人としてマンチェスターユナイテッドに加入しました。移籍当初はワンビサカの調子が良かったこともあり、マズラウィにかかるプレッシャーは大きいものがありました。
しかし、その不安を1試合で払拭。加入後すぐにスタメンに抜擢されたマズラウィは右サイドバックで出場。攻守にわたる献身性を発揮し、プレミアリーグの強度でも通用することを見せつけました。
表歴(A代表)
出場試合数 | 26試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 0アシスト |
プレースタイル
主に右サイドバックを主戦場とする選手。あらゆる場面での献身性に優れており、攻守において顔を出します。攻撃時であれば、インナーラップ、オーバーラップを適切に使い分け、守備時には最後まで相手についていく粘り強さがあります。線の細さはあるものの、それを全く感じさせないほどにフィジカル勝負に強く、ボール奪取能力に優れています。また、オプションとしてトップ下の位置でもプレーすることができ、ユーティリティ性も魅力の1つです。
ノゼア・マズラウィの魅力
【ノゼア・マズラウィの魅力①:攻守にわたる献身性】
Embed from Getty Imagesマズラウィの献身的な姿勢はサポーターから最も好かれている部分です。
攻守の至る場面に顔を出し、味方をサポートすることが得意な選手で、試合を流動的に動かすことができます。特に、味方のウィンガーがサポートを待っている際、ピッチサイドを全速力で駆け上がり、味方選手にスペースを与えるなど、非常に気の利くプレーができます。
守備時の対人能力の高さにも注目です。線の細さからは想像できないほどにタックルがパワフルで的確です。一対一の場面でも抜かれるシーンはほとんどなく、最後まで粘り強く相手についていきます。生粋の守備職人であったワンビサカと比べても遜色はありません。
【ノゼア・マズラウィの魅力②:狭い場所からの脱却】
Embed from Getty Imagesトップ下を任されることもあるなど、足元の技術にも長けているマズラウィは、ビルドアップの逃げ道になることもしばしば。
ド派手なターンや足技をするわけではありませんが、相手のギャップをうまくついてスルスルっと抜けていきます。ビルドアップに課題のあったワンビサカと比較するとその差は歴然。マズラウィのプレス回避から攻撃に繋がることも多々あります。
また、相手に囲まれ、逃げ道を失ったと思われる場面であっても、ガチャガチャしながら前進することもあります。運が良いといえばそれまでですが、これほどの相手に囲まれながらも、最終的には自分の目の前にボールが転がってくるというのは何らかの技術があるのかもしれません。
【ノゼア・マズラウィの魅力③:波のないプレー】
Embed from Getty Imagesマズラウィには安定感があります。試合に出場となればまず計算できる選手です。押し込む展開が多い試合、押し込まれる展開が多い試合、どちらであっても状況に応じたプレーには波がありません。やるべきことを淡々とこなします。
致命的なミスをすることもないため、ディフェンスラインにはまず置いておきたい選手です。しかし、悪く言えば「器用貧乏」なところもあるため、突出した能力を好む監督が指揮した場合、マズラウィの序列は下がってしまうかもしれません。
それでも、攻守にわたる献身性や安定感を高いレベルで発揮できること考慮すれば余りある存在です。
ワンビサカをアップデート
ノゼア・マズラウィの魅力をお伝えしました。
マズラウィはワンビサカに代わって加入しました。当時、ワンビサカのビルドアップ能力の向上により、サポーター間でこの移籍に関して懐疑的な意見が多くあり、マズラウィを獲得する意図が見えませんでした。
しかし、ユナイテッドでのデビュー戦から多くのサポーターの心を掴むプレーを連発。心配されていた、プレミアリーグのプレー強度への適応、ワンビサカの守備能力の補完、という決して低くないハードルをあっという間に乗り越えてしまいました。
ワンビサカの後を継ぐだけでなく、アップデートを続ける姿に感嘆です。
是非ノゼア・マズラウィの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!