こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はボーンマスに所属するMFフィリップ・ビリングについて深堀をしていきます。常にビッククラブへの移籍が囁かれるビリング。大型のMFでこれほどまでに人気銘柄になっている選手は珍しく、おそらくビッククラブでも通用する実力を持っています。
そんなビリングについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 193cm
【生年月日】 1996年6月11日
【出身国】 デンマーク
【利き足】 左
【ポジション】 MF
【背番号】 29
【市場価値】 3200万ユーロ
主な獲得タイトル
特になし
プレー映像
まずはビリングの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのビリングの経歴を簡単に振り返りましょう。
ハダーズフィールドタウン [2013-2019]
出場試合数 | 91試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 1アシスト |
ビリングのフットボール人生は、デンマークのエスビャウfBの下部組織から始まりました。その後、イングランドに新天地を改め、ハダーズフィールドタウンの下部組織に加入したビリングは、2013年に4年契約でハダーズフィールドタウン(英2部)のトップチームと契約します。
トップチームデビューは2014年4月のレスター戦でした。トップチームデビュー後は徐々にチームに馴染み、2015-2016シーズンには13試合に出場しました。
2016-2017シーズンにはスタメンに定着。同シーズンは28試合出場と、出場試合数も増えていきました。2016-2017シーズンにはハダーズフィールドタウンのプレミアリーグ昇格にも貢献しています。
2017-2018シーズンには22試合、2018-2019シーズンには27試合に出場し、コンスタントに試合に出場していました。得点やアシストで目立った数字がないものの、試合中の存在感は唯一無二でした。
2018-2019シーズンにハダーズフィールドタウンはチャンピョンシップ(英2部)に降格が決まります。その段階でボーンマスから声がかかり、推定1500万ポンドでボーンマスへの移籍が実現します。
ボーンマス [2019-2025]
出場試合数 | 191試合 |
得点 | 31得点 |
アシスト | 20アシスト |
2019-2020シーズンの夏の移籍でボーンマスに加入したビリング。早速、スタメンとして起用され、移籍初年度から36試合に出場し、3得点1アシストを記録しました。ボーンマスサポーターにとっては当たりの移籍だったといえます。
その後も年間で40試合ほどに出場しており、2020-2021シーズンに8得点、2021-2022シーズンに11得点を記録するなど、得点力を兼ね備えたMFに成長しました。それに伴い、アシスト数も増加。2桁を記録するシーズンもあり、ゴール前での脅威を出せる選手になりました。
プレースタイル
中盤センターでプレーする大型MF。その身長と身体能力を活かしたプレーが特徴で、攻守のあらゆる場面でそれが発揮されます。攻撃時には豊富な運動量でゴール前まで飛び込み、ヘディングでのシュートを狙います。守備時には的確なポジショニングで相手の進路をふさぎつつ、空中戦では相手を圧倒します。どちらかと言えば、攻撃に特徴のある選手で、相手陣地で試合を進めることができれば、ヘディングのターゲットになったり、2列目から飛び出して相手陣形を乱したりと、攻撃のバリエーションを広げてくれます。
フィリップ・ビリングの魅力
【フィリップ・ビリングの魅力①:打点の高いヘディング】
Embed from Getty Images193cmの身長を活かしたヘディングは攻守にわたって存在感を示します。
攻撃では2列目・3列目から飛び出してヘディングでゴールを狙い、守備では相手選手を寄せ付けないヘディングで空中戦を制します。プレミアリーグは大柄な選手が大勢いますが、中盤の選手で190cmを超える身長の持ち主は珍しく、試合を通して目立ちます。
それに加えて、ビリングはジャンプ力が高く、身体能力に優れています。そのため、無理な体勢でのヘディングであっても、それなりの高さが出ます。セットプレーでの押し合いの末にヘディングするシーンや、ゴールキックでのポジションの取り合いを制してヘディングするシーンが印象的です。
【フィリップ・ビリングの魅力②:得点関与能力】
Embed from Getty ImagesビリングはMFの中でも頭一つ抜けて「得点関与能力」に長けています。
それは、スタッツを見れば明らかです。特に、ボーンマス時代に記録している191試合31得点20アシストは圧巻です。出場した191試合のうち、およそ37%で得点かアシストを記録していることになります。
それだけでなく、試合の起点となることも多い選手です。それらを含めれば、およそ出場した試合の50%で結果が出ていることになります。さらに驚愕なのが、その記録をエスカレータークラブであるボーンマスで出しているということです。
「ボーンマスだからこそ出せる記録」とも捉えられますが、これだけの選手ともなれば、試合中に厳しいマークにあうのは当然です。それを踏まえてみても、ビリングの得点関与能力は凄まじいと思います。
その特徴は、2列目・3列目から飛び出すことにあります。味方のウィンガーにボールが入る、もしくは、前線で起点ができた状態のときにビリングはスルスルっと上がっていきます。
相手DFからすると2列目以降から飛び出してきた選手のマークはしずらく、できたとしても後手に回ることがほとんど。
また、ビリングの上がるコース取りも見事で、ゴールの匂いがする位置に上がっていきます。強引にゴール前に突っ込んだり、ペナルティーアークでこぼれ球を狙ったりと、ゴールへの道筋は様々。なおさら相手DFはマークに困ります。
↓2列目から飛び出したビリングが決めたゴール↓
【フィリップ・ビリングの魅力③:足元のテクニック】
Embed from Getty Images大柄でありながら、足元の技術に長けた選手です。
逆に言えば、足元の技術に長けているからこそ、中盤の選手なのです。
その特徴は、相手の逆を突くドリブルと推進力。中盤の選手のため、足元にボールを止めた状態でテクニックを披露することはありませんが、ボールを動かしながらのテクニックはピカイチ。特に、ダイナミックなシザーズは騙されない人がいないほど。
身長が高いため、足技が豪快に映りますが、実は細かいタッチも得意としています。長い足を活かして相手の触るギリギリで進路を変えたり、細かな重心移動で相手の股を開けたりと、非常に技巧派な選手です。
ビッグクラブの面影
フィリップ・ビリングの魅力をお伝えしていきました。
ビリングはボーンマスに長いこと所属しており、毎年のように移籍が囁かれます。それでも、チームに残るのは、思い入れがあるということもそうだとは思いますが、一番は「ある程度の自由が与えられているから」だと思います。
攻守のあらゆる場面に顔を出し、随所でテクニックを披露するなど、非常に開放感を感じさせます。ビリングの特徴を踏まえると、ボーンマスの戦術・文化に適合しているといえます。
しかし、これだけの特徴と実力を持った選手がビッグクラブへステップアップしないというのは考えにくいです。実際、多くのビッグクラブが関心を寄せるほど、その活躍が見込まれています。
ボーンマスに残って忠誠を誓うのか、ステップアップを望むのか。いずれにしても、大注目の大型MFです。
是非フィリップ・ビリングの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!