こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はリヴァプールに所属するMFライアン・フラーフェンベルフについて深堀をしていきます。フラーフェンベルフはスロット監督就任以降、遠藤航に代わってスタメンの座につきました。そして、チームの主軸となる動きをし、変化をもたらしました。
そんなフラーフェンベルフについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 190cm
【生年月日】 2002年5月16日
【出身国】 オランダ
【利き足】 右
【ポジション】 MF
【背番号】 38
【市場価値】 3900万ユーロ
主な獲得タイトル
バイエルンミュンヘン
ブンデスリーガ:1回 (2022-2023)
スーパーカップ:1回 (2022-2023)
アヤックス
スーパーカップ:1回 (2019-2020)
エールディビジ:3回 (2021-2022・2020-2021・2018-2019)
KNVBカップ:1回 (2020-2021・2018-2019)
アヤックスU-19
エールディビジU-19 (2018‐2019)
JeugdcupU-19 (2018‐2019)
オランダU-17
UEFA U-17 チャンピョンシップ:1回 (2018)
プレー映像
まずはフラーフェンベルフの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのフラーフェンベルフの経歴を簡単に振り返りましょう。
アヤックス下部組織[2010-2018]
出場試合数 | 11試合 |
得点 | 2得点 |
アシスト | 0アシスト |
フラーフェンベルフはアヤックスの下部組織で育ちました。
ヨング・アヤックス[2018-2019・2019-2020]
出場試合数 | 44試合 |
得点 | 8得点 |
アシスト | 12アシスト |
2018年8月にアヤックスのリザーブチームであるヨング・アヤックス(オランダ2部)でプロキャリアをスタートします。
ヨング・アヤックスでは2シーズンで44試合に出場しました。
アヤックス[2018-2022]
出場試合数 | 103試合 |
得点 | 12得点 |
アシスト | 13アシスト |
2018年9月にトップチームデビュー(オランダ1部)を果たします。ヨング・アヤックスに合流してからわずか1カ月でした。
デビュー戦はPSVアイントホーフェン。フラーフェンベルフの年齢は16歳と130日で、リーグの最年少記録を更新しました。
その後はリザーブチームとトップチームの両方で活躍しており、数々のタイトルを手にしました。
その活躍が評価され、2022年にバイエルンミュンヘン(ドイツ1部)から声がかかります。
バイエルンミュンヘン[2022-2023]
出場試合数 | 34試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 1アシスト |
推定2500万€の移籍金でバイエルンミュンヘンに加入したフラーフェンベルフ。5年契約でした。
これまで、オランダの地で活躍を続けてきましたが、ドイツの地では簡単にはいきませんでした。同ポジションには世界を代表する中盤、レオン・ゴレツカ、ヨシュア・キミッヒなどがおり、フラーフェンベルフは満足のいくシーズンは送れませんでした。
それでもバイエルンでの1年間で33試合に出場し、1得点1アシストを記録しました。
フラーフェンベルフは更なる出場機会を求めて、リヴァプール(英1部)に移籍をします。
リヴァプール[2023-2025]
出場試合数 | 38試合 |
得点 | 4得点 |
アシスト | 2アシスト |
4000万€の移籍金でリヴァプールに移籍したフラーフェンベルフ。クロップ監督が築いた中盤にはショボスライ、マクアリスター、エリオット、遠藤、カーティス・ジョーンズなど、若手から中堅まで数多くの選手がそろっていました。
そのため、移籍初年度はベンチからのスタートが多くなりました。しかし、出場した際のインパクトは試合をこなすごとに増し、サポーターから信頼を置かれるようになりました。
2024-2025シーズンにクロップ監督が退任し、スロット監督が就任しました。すると、中盤のファーストチョイスはフラーフェンベルフになりました。
それ以降、チーム戦術の主軸として役割を託され、チームの絶対的な存在になりました。
プレースタイル
中盤センターでプレーする万能型の選手。突出しているのは「前を向く力」。ディフェンスラインから受けたボールを後ろ向きでもらいながらも、相手のプレッシャーに応じて反転します。そのあとの推進力のあるボール運びも巧みで、効果的に攻撃へと繋ぎます。守備面ではタフさのある選手で、長い足を活かしたスライディングタックルでボールを刈り取ります。
ライアン・フラーフェンベルフの魅力
【ライアン・フラーフェンベルフの魅力①:前を向く力】
Embed from Getty Imagesフラーフェンベルフは中盤センターのポジションを主戦場としていますが、中盤センターは相手のチェックが厳しいポジションです。
例えば、ビルドアップ時に中盤選手に入るボールには必ず相手選手が食らいつきます。したがって、中々前を向くことができません。反対に、前を向くことができれば相手のプレッシングを無効化することができ、チャンスシーンへと変わります。
フラーフェンベルフは前を向くことができる選手です。前を向くことが得意な選手はいますが、フラーフェンベルフのようにそれを特徴として持っている選手は少ないです。それほど、フラーフェンベルフの前を向く能力が突出しています。
遠藤航がポジションを奪われた理由はここにあります。遠藤は守備をベースに置きながら、攻撃にも参加できる選手です。しかし、自身がボールを受けたところから攻撃の起点を作ることが得意ではありません。その点、フラーフェンベルフは前を向くことができ、個の力で相手のプレッシャーを打開し、攻撃に繋げます。
【ライアン・フラーフェンベルフの魅力②:シュート技術】
Embed from Getty Imagesシュートを打つ回数は少ないですが、シュート技術には確かなものがあります。ゴール前での落ち着きのあるシュートから、ペナルティーアークでのインパクトあるシュートまで、幅広いシチュエーションに対応できます。
また、シュートを打つまでの空間づくりが非常に巧みなのもフラーフェンベルフの魅力です。ペナルティーアーク付近で横パスを受ける際、ボールに一歩近づいて相手をひきつけます。ボールに引き寄せられたDFはフラーフェンベルフに対する処置が一瞬遅れます。フラーフェンベルフは、そのわずかな時間を作り出すことが上手く、中盤選手らしいプレーをします。
この技術はモドリッチやブルーノ・フェルナンデスなど、中距離のシュートを得意とする選手にみられる特徴で、フラーフェンベルフもその1人と言えます。
【ライアン・フラーフェンベルフの魅力③:守備意識の高さ】
Embed from Getty Images攻撃での変化を加えるだけでなく、守備面での貢献度も絶大です。
リヴァプールの堅守速攻型のフットボールにおいて、チームの重心が前のめりになる瞬間があります。そのため、前のめりのタイミングでボールを奪われてしまうと、カウンターを食らうことになります。
フラーフェンベルフを見ていると、自身で持ち運んだりパスを配給して攻撃のスイッチを入れながらも、試合全体の重心を考えてポジションを取っているように感じます。一言でいえば「リスクマネジメントを怠らない選手」です。
そのため、守備で活躍する場面が目立ちます。相手のカウンター時にはいち早くその芽を潰します。潰せなくとも、相手を追いかけまわし、得意のスライディングタックルでボール奪取を試みます。
2024-2025シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では、開幕3試合のボール奪取回数が全体の2位。プレミアリーグではインターセプト回数とボールリカバリー回数が全体の3位と、守備における貢献度が絶大です。
スロット監督の主軸へ
ライアン・フラーフェンベルフの魅力をお伝えしました。
遠藤とは明確に異なる特徴を持ったフラーフェンベルフ。それがスロット監督の考えるフットボールに合致しました。それにより、クロップ体制には中々見ることのできなかった「中央突破」が可能となりました。
フラーフェンベルフはスロット監督の主軸として絶対的な存在になりつつあります。そしてプレミアリーグ屈指の中盤になる将来も近い選手です。
是非ライアン・フラーフェンベルフの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!