こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はリヴァプールに所属するMF遠藤航について深堀をしていきます。2023-2024シーズンにMFファビ―ニョがリヴァプールに別れを告げました。その後釜として選ばれたのが遠藤。当時、獲得に懸念する声もありましたが、クロップ監督のもとでチームにフィット。持ち味であるデュエルの強さをプレミアリーグにも持ち込み、自身の色を発揮しました。しかし、シーズン終了後にクロップ監督がリヴァプールを勇退。後任のスロット監督になってから遠藤の出番は急激に減りました。
出場機会に飢えている遠藤ですが、間違いなくその実力は本物。プレミアリーグでもまだまだ通用します。
そんな遠藤について理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 178cm
【生年月日】 1993年2月9日
【出身国】 日本
【利き足】 右
【ポジション】 MF
【背番号】 3
【市場価値】 2100万ユーロ
主な獲得タイトル
浦和レッズ
AFCチャンピオンズリーグ:1回 (2017)
Jリーグカップ:1回 (2017)
ルヴァンカップ:1回 (2016)
日本代表U-23
AFC U-23 アジアンカップ:1回 (2016)
湘南ベルマーレ
J2リーグ:1回 (2014)
プレー映像
まずは遠藤の魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までの遠藤の経歴を簡単に振り返りましょう。
湘南ベルマーレ [2011-2015]
出場試合数 | 160試合 |
得点 | 23得点 |
アシスト | 0アシスト |
湘南ベルマーレの下部組織出身の遠藤。2011年から湘南ベルマーレ(J2)のトップチームに昇格しました。
トップチーム昇格後は安定して試合に出場し、2012年には19歳の若さでチームキャプテンに就任します。就任後も不動のスタメンを貫き、J1への昇格を掴み取りました。
2015年12月に浦和レッズ(J1)へ完全移籍を果たします。
浦和レッズ[2015-2018]
出場試合数 | 106試合 |
得点 | 6得点 |
アシスト | 5アシスト |
浦和レッズに加入後も安定して活躍を続けた遠藤は2016年のルヴァンカップ決勝戦で勝利し、プロ初タイトルを獲得しました。
その後も、2017年にAFCチャンピョンズリーグ優勝、日本代表初選出など、遠藤にとって重要な期間となりました。
その活躍が評価され、2018年7月にシント=トロイデンVVに完全移籍を果たします。
シント=トロイデンVV[2018-2019]
出場試合数 | 31試合 |
得点 | 2得点 |
アシスト | 2アシスト |
2018年7月に浦和レッズに別れを告げた遠藤。移籍後すぐにデビューを果たすと、その試合で初得点を記録。印象的なデビュー戦となりました。
2019年8月にVfBシュツットガルト(ドイツ2部)へ1年のレンタル移籍が決まります。
VfBシュツットガルト[2019-2023]
出場試合数 | 133試合 |
得点 | 15得点 |
アシスト | 10アシスト |
VfBシュツットガルトに移籍したシーズンは22試合に出場し、2020年4月に完全移籍での加入が発表されます。その年にチームはブンデスリーガ(ドイツ1部)に昇格が決まります。2年ぶりの1部リーグへの復帰でした。
また、ドイツのタブロイド紙による2019-2020シーズンの「ブンデスリーガ年間ベストイレブン」に選出されるなど、移籍してすぐにチームの重鎮になりました。
その後もチームを牽引した遠藤は、2021年7月にシュツットガルトのキャプテンに就任します。キャプテン就任以降もデュエル王に2年連続輝くなど、圧巻のスタッツを残しました。
2023年7月、リヴァプールがチェルシーのMFラヴィアの獲得を失敗し、シュツットガルトに所属する遠藤に白羽の矢が立ちます。
リヴァプール[2023-2025]
出場試合数 | 43試合 |
得点 | 2得点 |
アシスト | 1アシスト |
2023年8月18日、正式に遠藤がリヴァプールの選手になったことが発表されます。4年契約でした。
リヴァプールに加入する日本人としては南野拓実以降、2人目となった遠藤は、すぐに活躍の場が与えられます。8月19日に行われた2節のボーンマス戦でした。途中交代での出場でしたが、安定感あるプレーを披露し、ベテラン選手としての役割を果たしました。
その後も、チームを去ったファビ―ニョやヘンダーソンの後釜として中盤を支配した遠藤。2023-2024シーズンは途中交代も含めて43試合に出場しました。
プレースタイル
4-3-3のアンカーの位置を務めることが多い選手。安定感とデュエルを強みとして持っており、試合ごとの波は少ないです。デュエル王と呼ばれるだけの実績と実力を兼ね備えており、球際での激しい奪い合いでは負けません。ビルドアップ面ではディフェンスラインに入り込んでの構築、中盤の深い位置からの構築、共にできる選手で、プレー判断も的確です。攻撃面で特徴のある選手ではありませんが、チャンスと見ればペナルティーアークまでは上がりシュートを放ちます。
遠藤航の魅力
【遠藤航の魅力①:デュエルの強さ】
Embed from Getty Images遠藤と言えば「デュエル王」。とにかく球際での闘い、空中戦の強さ、こぼれ球の奪い合いなど、相手選手と競るプレーにおいて負けを知りません。
2020-2021シーズンではブンデスリーガでデュエル勝利数476回を記録し、デュエル王に輝きました。さらにその翌シーズンにもデュエル王となり、2シーズン連続のデュエル王として世界に広く知られるようになりました。
その強さの秘訣は「読みの鋭さ」にあります。相手の動き、ポジショニング、ボールの落ちどころを素早く察知し、勢いをもってボールに食らいつきます。通常であれば、フィジカルに特徴のある選手はとにかくフィジカル的強さで球際を勝負します。
遠藤はフィジカルも優れていますが、それに頼るだけでなく、鋭い読みで先を予測し、フィジカルを活かして相手と競り、足元の技術でボールを隠して自分のモノとします。
そのような細かい技術が遠藤をデュエル王にした理由かもしれません。
【遠藤航の魅力②:巧みなセカンドボールの回収】
Embed from Getty Imagesデュエルに定評のある遠藤はセカンドボールの回収にも長けています。球際の激しさを出しつつ、セカンドボールを確実に自分のボールにします。特に、リヴァプールのようなビッグクラブとなると、相手チームは自陣に引き気味になります。そうなると、リヴァプールが主導権を握ることになります。反対に、相手チームはカウンター狙いになります。
そのような試合展開の際、クロスボールのこぼれ球をどちらがモノにするかが重要になります。リヴァプールが回収すれば相手陣営で攻撃を続けることができますし、相手チームが回収すればカウンターの起点になります。
その際の遠藤のボールの回収能力は非常に高いです。ボールの落ちる場所を予測したポジショニング、球際の激しさ、的確なパスの配給など、リヴァプールが攻撃を続けるためには欠かせません。
遠藤のセカンドボールの回収能力は、試合の主導権を握るチームには必須です。
【遠藤航の魅力③:視野の広さ】
Embed from Getty Images遠藤の視野の広さはビルドアップの際に発揮されます。中盤の低めの位置でプレーする遠藤はビルドアップに多く参加します。その際、後ろに相手がいればワンタッチでCBやSBに返す、後ろに相手がいなければ前を向くなど、中盤の基礎的な視野の確保ができており、その判断力も高いです。
また、ディフェンスラインからボールを受ける前にたくさん首を振って周りを見ており、受けたボールをワンタッチで一列前の選手に渡すこともできます。それほどリスクを負う選手ではないため、そのようなプレーは少ないですが、周りの状況に応じて的確に判断することができます。
↓落ち着いてプレー選択をする遠藤↓
プレーの質を落とさずに続けられるか
遠藤航の魅力をお伝えしました。
遠藤はアルネ・スロット体制になってから急激に出場機会が減りました。それは、フラーフェンベルフの特徴が戦術にはまったからであり、遠藤自身のプレーが悪いからではありません。
しかし、遠藤のデュエルの強さや試合感は、試合に出場しなければ磨かれません。その点、このままでは遠藤がプレーの質を担保できるかというと難しいです。
一方で、遠藤は日本代表のキャプテンを務めています。代表でも活躍を続けるために、遠藤がこの先どのようなキャリアを積んでいくのか気になります。
是非、遠藤航の魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!