こんにちは!本ブログ運営者のエムログです。
今回はアーセナルに所属するDFウィリアム・サリバについて深堀をしていきます。サリバは相方のDFマガブリエウ・ガリャンイスとコンビを組んで以降、不動のCBとしてアーセナルの守備陣を牽引しています。スピードよし、対人守備よし、高さよし、のCBです。
そんなサリバについて理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
基本情報
【身長】 193cm
【生年月日】 2001年3月24日
【出身国】 フランス
【利き足】 右
【ポジション】 DF
【背番号】 2
【市場価値】 1億500万ユーロ
主な獲得タイトル
アーセナル
FAカップ:1回 (2019-2020)
フロリダカップ:1回 (2022)
エミレーツカップ:2回 (2023・2022)
コミュニティシールド:2回 (2023-2024・2020-2021)
MLオールスター:1回 (2023)
プレー映像
まずはサリバの魅力に迫るためにプレー映像をご覧ください。
これまでの経歴
2024年現在までのサリバの経歴を簡単に振り返りましょう。
サンテティエンヌB[2016-2018]
出場試合数 | 3試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
地元クラブであるASボンディでキャリアをスタートさせたサリバは、2014年に入団したFCモンフェルメイユを経てサンテティエンヌ(仏1部)に加入をしました。
2016年にサンテティエンヌに加入したサリバは、2018年にサンテティエンヌB(仏3部)でデビューを果たします。わずか3試合の出場となりましたが、サンテティエンヌとのプロ契約にこぎつけました。
サンテティエンヌ[2018-2020]
出場試合数 | 36試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
2018-2019シーズンにはトップチームに帯同することになります。デビュー戦は7節のトゥールーズ戦でした。17歳だったサリバは見事にフル出場を果たし、チームの勝利に貢献。注目の若手CBとして一躍目立つ存在となりました。
2019年7月25日、アーセナル(英1部)への移籍が決まります。それと同時に、2019-2020シーズンはサンテティエンヌにレンタル移籍をすることも発表されました。
アーセナル[2020-2021]
出場試合数 | 0試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
2020‐2021シーズンからイングランドの地に足を踏み入れたサリバ。期待された存在ではありましたが、リーグ戦・カップ戦ともにベンチメンバーにすら入ることができませんでした。
2020-2021シーズン前半を棒に振ったサリバは、シーズン後半にニース(仏1部)に活躍の場を移します。シーズン終了までのレンタル移籍でした。
ニース[2021-2021]
出場試合数 | 22試合 |
得点 | 1得点 |
アシスト | 0アシスト |
シーズン後半から加入したにもかかわらず、サリバは22試合に出場しました。試合経験を積んだサリバは2021年7月にオリンピック・マルセイユ(仏1部)にレンタル移籍することが決まります。
マルセイユ[2021-2022]
出場試合数 | 52試合 |
得点 | 0得点 |
アシスト | 0アシスト |
マルセイユでは1年間のみの活動でしたが、52試合に出場と、シーズンのほぼすべての試合に出場しました。その活躍ぶりが評価され、「リーグ・アン年間最優秀若手選手賞」を受賞しました。
アーセナル[2022-2025]
出場試合数 | 83試合 |
得点 | 5得点 |
アシスト | 2アシスト |
その活躍を受け、アーセナルがサリバを呼び戻します。開幕戦から先発に名を連ねました。アーセナル加入からおよそ4季目でのプレミアリーグデビューとなりました。
その後、アルテタ監督に信頼を置かれる存在となり、CBとしてはファーストチョイスに。2023年7月には契約延長と背番号2への変更が発表されました。
2022‐2023シーズンにはPFA年間ベストイレブンに選出されるなど、アーセナル不動のCBとして確固たる地位を築き上げました。
プレースタイル
強靭なフィジカルとスピードを有するCB。対人守備ではいち早く相手選手に身体をぶつけ、スピードで刈り取ります。決して、ラフプレーではなく、クリーンな守備をする印象です。ビルドアップでは、冷静さ・判断力・正確性を兼ね備えており、後方からの構築は得意です。メンタル面での不安定さは多少ありますが、CBとして完成された選手に間違いありません。
ウィリアム・サリバの魅力
【ウィリアム・サリバの魅力①:迫力あるスピード】
Embed from Getty Imagesサリバは世界のCBの中でも屈指のスピードを誇ります。
読みが良い選手のため、試合中にサリバのスピードをまじまじと感じることはありませんが、足の速いウィンガーに難なくついていきます。特に、サイドバックの選手が裏を取られた際のカバーリングは見事です。裏に出されたパスに対して、相手が触る前に刈り取ってしまう場面をよく見かけます。
これは、CB側から仕掛けるプレーになるので、スピードに相当な自信がなければできません。
また、相手ウィンガーと五分五分のボールを奪い合う場面では、力強い腕力をうまく活かしてボールを隠すなり、奪うなりしている印象です。他の選手よりもスピードに長けているため、相手とボールの間にグイッと入ることができます。そのため、大型のFWに対しても全く臆することなくプレーできます。
【ウィリアム・サリバの魅力②:的確な守備】
Embed from Getty ImagesサリバはスピードのあるCBとして有名ですが、瞬発力も並外れています。
セカンドボールへの反応、相手FWの動き直しに対する反応、一列前に飛び出しての対応など、どれをとっても出足が素早く的確です。これらのアクションは瞬発力があれば一概にできるものでもありません。そこには「読みの鋭さ」が必要になります。
自身のマークしている選手が「何を考え、どのように動くのか」。そのような読みがなければ、ディフェンダーは後手に回ってしまいます。
また、対人守備の能力にも長けており、最後までボールから目を離さずにじっくりついていきます。そして相手のシュートモーションに入る手前でボールをつつきます。サリバ自身が身体能力が高いこともあり、逆を取られそうなシーンでも腰をひねってボールに触ります。
そのような、先を読みつつ的確なプレーを継続することは、決して簡単なことではありません。
【ウィリアム・サリバの魅力③:冷静さ】
Embed from Getty Imagesビルドアップ時のサリバは決して焦りません。
冷静に相手のプレッシングを見極め、パスなのかドリブルなのかを選択します。そのパスの精度、ドリブルのコース取りも見事で、プレス回避においてはプレミアリーグ屈指のモノを持っています。
特に、配給面ではウィンガーの選手に渡すロングフィードが定評です。相手のプレッシングが前のめりになればなるほど相手の背後にスペースが生まれます。そのスペースに味方のウィンガーが走りこんできます。そのタイミングで的確にフィードを行います。
通常、相手のプレッシングに強度がある場合、そのプレスを回避するためにパスコースを探します。そしてパスコースがなければ、GKに下げる、もしくは前線にクリアをします。しかし、サリバのビルドアップを見ていると、プレスを受けつつ相手の背後のスペースを見つけているように感じます。つまり、相手を引き出しているのです。
このような、選手全体の配置を頭に入れつつ、相手のアクションに対しても的確に対応するのは非常に難しいことです。それを可能としているのがサリバの持つ「冷静さ」です。
プレミア最強CBコンビへの道は
ウィリアム・サリバの魅力をお伝えしました。
サリバは間違いなくプレミア屈指のCBです。そしてDFマガリャンイスとのコンビとして見たときに、限りなく完成度の高いコンビでしょう。
しかし、リヴァプールであれば「ファン・ダイク&コナテ」、トッテナムであれば「ロメロ&ファン・デ・フェン」など、他にも評価の高いCBコンビはいます。そのような優秀なコンビが乱立するプレミアリーグで、アーセナル不動のCBコンビとしてどこまで世界を駆け上がれるのか注目です。
是非ウィリアム・サリバの魅力を踏まえてプレミアリーグを楽しんでください!